MetaのザッカーバーグCEO、「Apple Vision Pro使ってみたけどQuest 3の方が優秀」
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、Appleが2日に発売した「Vision Pro」を実際に使ってみた感想動画をInstagramに投稿した。いくつか理由を挙げて「Questの方が確実に良かった」と語った。
米Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは2月14日(現地時間)、米Appleが2日に米国で発売した空間コンピューティングヘッドセット「Apple Vision Pro」を実際に使ってみた感想を語る動画を、Instagramに投稿した。
この動画は“友人のケニー”がQuest 3のパススルーモードで撮影したものだという。
「ほとんどの人にとってQuest(同社のMRヘッドセット「Quest」シリーズのこと)の方が価値があると予想していたが、実際に使ってみたら、Questの方が確実に良かった(I think the quest is the better product period)」という。
その理由として、以下のような点を挙げた。
- Quest 3は価格が7分の1(Vision Proは3499ドルから、Quest 3は499ドルから)
- Quest 3は本体の重さが120g軽い(Vision Proは650グラム、Quest 3は525g)
- Quest 3はバッテリーが一体型なので邪魔な配線がない
- Quest 3の方が視野が広い
- Vision Proにはモーションブラーがある
- Vision Proでは大画面でYouTubeを見たりXboxのゲームをプレイできない
また、Vision Proの解像度が高いことは認めたが、それを実現するために「どれほど多くのことが犠牲になったのかに驚いた」という。
Vision Proの視線追跡によるUIは優れているがまだ不完全だと指摘し、Quest 3にもいずれ搭載する予定だと語った。
最後に、AppleはVision ProでiPhone(iOS)と同じクローズドモデルを採用しているが、これによってiPhoneのような成功が約束されているわけではないと主張した。「次世代Metaはオープンモデルになる予定で、オープンモデルが勝者になると思っている」。
「昔のことわざにあるように、未来を予測する最良の方法は、自らそれを発明することだ」
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