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学術書「VTuber学」(仮)、岩波書店から7月刊行 3月に企画発表会をライブ配信
ブイノスは19日、VTuberをテーマにした総合学術書「VTuber学」(仮)を7月初旬に岩波書店から刊行すると発表した。
システム開発やXRアプリ開発を手がけるブイノス(東京都中野区)は2月19日、VTuberをテーマにした総合学術書「VTuber学」(仮)を7月初旬に岩波書店から刊行すると発表した。
自らもVTuber「ゾンビ先生」の“中の人”として活動する近畿大学の岡本健准教授(総合社会学部 情報学研究所)ら3人が発起人となり企画した。社会学、人類学、哲学などの専門家13人がそれぞれの視点でVTuberを現象として分析する。
ブイノスは「日本から広がり今や世界的なカルチャーとなったVTuberを、今後のさらなる発展を見据え、総合的な学問として確立することを狙う野心的な試み」としている。
VTuberの歴史やビジネス的な特徴などを解説する第1部「VTuberことはじめ」、様々な分野の研究者がそれぞれ専門の観点でVTuberを読み解く第2部「VTuber学(1)(調査・研究編)」、哲学を専門とする執筆陣による、学術的分析を取り上げる第3部「VTuber学(2)(理論編)」で構成する。“世界最古の個人系VTuber”を自称する「バーチャル美少女ねむ」さんも寄稿する。
書籍はA5判/350ページ程度になる予定で、価格は未定。刊行決定を記念して3月10日に企画発表会をライブ配信する予定だ。
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