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SLIM、2度目の“越夜”に成功 極寒に耐え、再び航法カメラの画像を送る

月面着陸に成功した小型月着陸実証機「SLIM」が2度目の“越夜”に成功した。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のSLIM公式Xアカウントが明らかにした。

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 月面着陸に成功した小型月着陸実証機「SLIM」が2度目の“越夜”に成功した。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のSLIM公式Xアカウント(@SLIM_JAXA)が3月28日に明らかにした。


SLIMの航法カメラが捉えた月面(出典はSLIM公式Xアカウント)

 28日午前11時ごろの投稿によると、「昨晩SLIMから応答があり、SLIMが2回目の越夜に成功したことを確認しました。昨晩はまだ太陽が高く機器が高温であることから急ぎ航法カメラによりいつもの風景の撮影などを短時間実施いたしました」という。

 取得した機体データからは、一部の温度センサーや、既に使用していないバッテリーセルに不調が出始めていることも分かった。それでもJAXAは「1回目の越夜で確認した主要な機能は維持」しているとみている。

 月面では灼熱の昼と極寒の夜が、地球時間の14日周期で訪れる。昼間は摂氏110度、夜はマイナス170度になるとされ、SLIMはもともと越夜を想定して作られてはいなかった。


LEV-2(SORA-Q)が撮影した画像。逆立ちした状態のSLIMが映っていた

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