小さくて軽くてかわいいから正義──レトロ画質も楽しいトイデジカメ「Pieni M」:荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)
「CP+ 2024」会場で見つけたトイカメラ。なんと小さくてかわいいのに液晶モニターが付いているじゃないか。これで遊んでみたい、と、さっそく借りてみたのである。
スマホへの転送も考えてほしかった
ただ、Pieni Mで撮った写真をどうするかという問題はある。やはり、さっとスマートフォンへ転送したい。
USB Type-C端子使ってPCとつなぐとストレージとして認識されるが、スマートフォンだと規格に合ってないのか認識してくれないのである。これがちょいと残念。
今は超小型のスマートフォン対応カードリーダーがあるのでそれで転送してみた。
Pieni Mの欠点があるとすればスマートフォンとの連携かなと思う。
カメラとして画質はどうよ、と思う人がいるかもしれないけど、このくらいのクオリティーがいいのである。もしこれでイマドキの普通のスマートフォンの画質が出てたら逆に面白くない。この「デジタルレトロ」な写りも含めてのトイカメラなのだ。
記録として残るちゃんとした写真は、スマートフォンやデジタル一眼で撮ればいいのである。
特にスマートフォンは誰もが持ってて誰がとってもそれなりの画質で撮れる。だからこそ、このレトロなトイカメラの写りを安心して楽しめるののだ。
オールドコンデジが面白がられているのと同じ文脈で捉えていいと思う。そして小さくて可愛い。
先日これをぶら下げて美術館へ行ったら、受付の女の人から「それ、可愛いですね。撮れるんですか?」といきなり言われてびっくりした。「撮影禁止なので撮らないでください」って話かと思いきや、単に首から提げてたPieni Mが気になっただけのようで、カワイイは正義なのである。
【修正:2024年4月12日17時10分更新 ※サンプル画像を一般的なJPEGに変換し、拡大画像も表示できるように修正しました】
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