分離・合体機構に“走り”要素も ロボティクスから生まれた電動モビリティ「ラプター」登場
fuRoの古田貴之所長とRDSの杉原行里社長が立ち上げたROIDZ TECHが、3輪電動モビリティ「Raptor」(ラプター)を公開した。
千葉工業大学未来ロボット技術研究センターfuRoの古田貴之所長と、車いす型の電動モビリティ「WF01」などで知られるRDSの杉原行里社長が立ち上げた新会社・ROIDZ TECHが、電動3輪モビリティ「Raptor(ラプター)」を公開した。独自の分離/合体機構を備え、電動モビリティのプラットフォームを目指す。
レバーを操作するだけで車体が上下に分離/合体する構造を採用。結合部にはメカ構造の接続を容易にする独自の「連結ユニット」機構を持ち、ROIDZ TECHはこの仕様を公開してサードパーティーの参入を促す。
サードパーティーは「デザインパーツ」と呼ばれる上部を作るだけで、例えば荷物の運搬に特化したモビリティやアウトドア用のモビリティなどが作れる。ROIDZ TECHはリファレンスユニットも提供する予定のため「技術者でなくてもモビリティを作り出せる」という。
車体下部にはモーターやサスペンションなど走行に必要な機能を集めた。前方の2つの車輪にはリーン(傾く)機能を備え、スラローム走行など“走る喜び”も追求。そのためかROIDZ TECHのWebサイトも、まるでSFアニメの1シーンのような“走り”と“未来”を感じさせる内容になっている。
「少子高齢化が進む中、人々が自由に移動するインフラの更新とAIやロボット技術を活用した自動化が重要になる。しかしながら、あえて言いたい。一番重要なのは皆の高揚感だ」(ROIDZ TECH)。
Raptorは、将来的に原動機付自転車として登場する予定。最高時速は40km/hで、航続距離は約40km。今後はAIによる自動速度制限や安全機能も実装する予定だという。
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