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ホンダ発スタートアップ、3輪電動モビリティの抽選販売を開始 「特定原付」も
ホンダ発の電動モビリティベンチャーのストリーモが独自のバランス支援機構を搭載した3輪モビリティの抽選販売を始めた。
本田技研工業から独立した電動モビリティベンチャーのストリーモ(東京都墨田区)は、「ストリーモS01JT/JG」の抽選販売を始めた。価格は30万円から。
車体の前部と後部を軸でつなぎ、前部のみ左右に揺れ動くことでバランス取りをアシストする独自の機構を搭載した3輪電動モビリティ。停止時には自立し、時速1〜2kmといった極低速から自転車並みのスピードまで安定した走行を可能にするという。
同社は「20kgの荷物を乗せた場合でもバランスを保持しての走行が可能。石畳や轍(わだち)、傾斜でも進路や姿勢を乱されにくく、ユーザーは走行時に容易にバランス取ることができる」としている。
7月1日に新設された特定小型原動機付自転車(特定原付)と第一種原動機付自転車の両バージョンを用意した。特定原付は最高時速が20kmまでに制限されるが、16歳以上なら免許なしで乗れる。専用モードに切り替え、歩道を時速6km以下で走行できる「特例特定原付」の要件も満たした。
抽選販売は特定原付が250台、一般原付は50台。19日まで申し込みを受け付け、結果は26日にメールで通知する。商品の発送は9月を予定している。
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