UUUM、24年9月期3Q累計の営業利益が91.7%減の4000万円に 3億円の純損失で赤字転落
YouTuberなどのマネジメント業務を手掛けるUUUMは、2024年9月期第3四半期決算を発表した。同期までの累計(23年6月〜24年2月)売上高は158億1100万円(前年同期比7.8%減)、営業利益は4000万円(同91.7%減)、純損益は3億700万円だった。
YouTuberなどのマネジメント業務を手掛けるUUUMは4月12日、2024年9月期第3四半期決算を発表した。同期までの累計(23年6月〜24年2月)売上高は158億1100万円(前年同期比7.8%減)、営業利益は4000万円(同91.7%減)、経常利益は1億2200万円(同76.6%減) 、純損失は3億700万円に。前年同期では1億円の純利益だったが、赤字転落となった。
同社は今期の経営成績について「当社クリエイターに関連する商品の販売が好調であったことなどによってグッズP2Cの共創事業が伸長した」とし、アドセンス以外の売り上げは31億3900万(前年同期比104%)になったと説明。一方アドセンス売り上げは、17億8900万円(同86%)となった。同社は理由を「長尺動画の広告単価上昇もクリエイターの契約変更などの影響により、ショート除く再生回数が減少した」と述べている。
24年9月期第3四半期単体の業績は、売上高は49億2800万円(前年同期比97%減)、営業利益は1億1800万円、純利益は1億2300万円。23年5月期第3四半期は1億3900万円の赤字だったため、単体では黒字回復となった。営業利益の推移については「構造改革による人員数適正化や、広告宣伝費の抑制などの経営努力によるもの」としている。
動画の再生回数については全体で見ると横ばいであるものの、ショートを除く動画の減少傾向は止まらず。同社は「ショート動画のマネタイズ施策(音源の収益化など)を拡大中」と説明している。
なお、24年9月期通期の業績予想は、売上高は296億〜303億円、営業利益は4億5000万〜5億7000万円、経常利益は4億8000万〜6億円 、純利益は2億5000万〜3億4000万円としている。
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