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風で個人情報記載の書類が飛散、1枚見つからず 京都府京丹後市 対策は「ファイルに綴じる」
京都府京丹後市は4月17日、同市が実施する狂犬病予防に向けた集合注射の会場において、資料が強風で飛散し、一部を紛失したと発表した。76枚が飛散し、うち1枚が見つかっていないという。
京都府京丹後市は4月17日、同市が実施する狂犬病予防に向けた集合注射の会場において、資料が強風で飛散し、一部を紛失したと発表した。76枚が飛散し、うち1枚が見つかっていないという。
見つかっていないのは、予防注射済みであることを示す「予防注射済票」を申請する書類の控え。書面には飼い主の住所、氏名、電話番号が記載されていた。
集合注射をしていたのは16日。当日に受け付けた申請書の束が、午前11時50分ごろ風で飛ばされた。市によれば、重ねた書類に重しをして管理していたところ、新たな紙を重ねるタイミングで飛散したという。
正午ごろには75枚が見つかったが、1枚が見つからなかった。その後午後5時ごろまで捜索し、17日も午前9時ごろから探したが、発見できていないという。すでに書類が飛散した飼い主には謝罪。今後は都度ファイルにとじることで再発防止を目指す。
京丹後市では2022年にも、廃棄処分のためにトラックで運搬していた書類が飛散し、職員が回収に当たる事案があった。電子化などによる対策の可能性を聞いたところ、飛散防止や効率化につながるメリットは認識している一方で「集合注射は年に1回実施する形態で、新たな出費の予定がなく、むしろ縮小するような方向」(同市)という。
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