セブン-イレブン、「QRコード読取式レンジ」のテスト拡大 商品ラベルを読み取り→加熱時間を自動設定
セブン‐イレブン・ジャパンは、シャープと共同で実施中のQRコード読み取り式電子レンジの設置テストを、東海エリアのセブン‐イレブン1080店に拡大した。商品ラベルのQRコードを電子レンジのカメラで読み取ると、ワット数や加熱時間を自動で設定する。両社は今後も導入店舗の拡大に取り組むとしている。
セブン‐イレブン・ジャパンは4月25日、シャープと共同で実施中のQRコード読み取り式電子レンジの設置テストを、東海エリアのセブン‐イレブン1080店に拡大したと発表した。商品ラベルのQRコードを電子レンジのカメラで読み取ると、ワット数や加熱時間を自動で設定する。
商品ラベルに印字されたQRコードを電子レンジ本体に搭載のカメラで読み取ることで、ワット数や加熱時間を自動で設定する。食品検知センサーにより庫内の食品有無を検知し、QRコード読み取り後に食品を入れて扉を閉めると、自動で加熱をスタートする。操作の煩雑さを軽減し、ワット数や加熱時間の入力間違い、スタートボタンの押し忘れによるミスを防止できるという。
設置テストは従業員がレンジを操作する店舗と、顧客が操作する店舗の2パターンで実施中。顧客がセルフで操作する場合は一部ボタンの操作が必要となる。
近年、セブン‐イレブン店舗では幅広い年代、さまざまな国籍の従業員が働いている。そんな中で、従業員から「より簡単かつスピーディーに商品ごとの正確な加熱時間を設定したい」との声があがったという。顧客がセルフで利用できる電子レンジを設置している店舗では、ボタン操作が複雑であるという課題もあった。
こうした課題を解決するために、同社はシャープ製のQRコード読み取り式電子レンジ「RE-7700S」の設置テストを2021年11月から実施している。今回はカメラやQRコードの設置などに改良を加えて、実施店舗を愛知県の一部、三重県、岐阜県のセブン‐イレブン1080店(2024年3月末時点)に拡大した。両社は今後も、導入店舗の拡大に取り組むとしている。
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