30畳対応の大風量なのに静か、シャープ初の「サーキュレーター」が採用する“ネイチャーテクノロジー”とは?:知らないと損!?業界最前線(4/4 ページ)
シャープが同社初のサーキュレーターを発売した。“フクロウの翼”形状を応用した新開発のファンで、大風量と静音性を両立。開発に3年以上をかけたという。さらに工具不要で分解清掃でき、洗濯物の生乾き臭を消臭するプラズマクラスターNEXTを搭載する。開発を担当したシャープの担当者に話を聞いた。
メンテナンス性の高さと消臭機能も搭載
プラズマクラスターサーキュレーターは、メンテナンス性も高い。ガードやファンは全て手回しで外せる構造となっており、汚れが気になったらすぐに清掃できる。サーキュレーターは強力な風を出すため、室内のホコリなども吸い込みやすく、それが後ろガードやファンに付着してしまう。これを工具なしでさっと取り外し、さらに水洗いもできる仕組みになっている。
また、サーキュレーターは部屋干し時に使われることも多い。そこでイオン濃度を5万個/cm3まで高めた「プラズマクラスターNEXT」を搭載。衣類に付着する生乾き臭を抑えることができるという。
「サーキュレーターは、床に近いところに置かれたり、サニタリールームなどの繊維ごみが多いところに置かれることがあるため、メンテナンス性にもこだわりました。また搭載するプラズマクラスターは、当社で最も濃度の高いブランドである『プラズマクラスターNEXT』なため、生乾き臭に加えて、ペット臭や排泄物臭、加齢臭などさまざまな臭いに効果を発揮できます」(馬場さん)
ネイチャーウイングに加え、メンテナンス性の高さとプラズマクラスターNEXTという3大機能に続いて注目したいのが構造・デザインだ。プラズマクラスターサーキュレーターでは送風部が台座から浮いたフローティングファンという形状を採用している。この構造により、上下140度に首振りができる。棚の上などに置いて下方向に風を送ることも可能。子どもの手の届かないところに置きたいというニーズにも応えている。
また本体にはファブリック調のデザインを採用し、リビングなどに置いても違和感がない。グレー系のシックなカラーリングも高評価だ。
発売前の段階から量販店などの反応もよく、空調家電では珍しく発売前から予約が入るほどに注目を集めたという。馬場さんは「販売店からの引き合いなどを加味して、当初の目標としていた月産3000台の2倍以上を狙っていきたい」と新製品の展望を語った。
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