速報
ChatGPTに設定を記憶させる「Memory」、Plusで正式機能に
OpenAIが2月からテストしていた設定記憶機能「Memory」をPlusユーザーが利用可能になった。設定記憶の際、「Memory updated」と表示されるようになった。
米OpenAIは4月29日(現地時間)、2月からテストしていたChatGPTの機能「Memory」を、すべてのChatGPT Plusユーザーに提供開始したと発表した。
Memoryは、チャットの内容を覚えさせることで、情報を繰り返す必要がなくなる機能。初期設定でオンになっている。
例えば、会議の要約を頼む際、見出し、ポイントの箇条書き、最後のまとめを含ませるよう指示すると、返答に「Memory updated」と表示される。これは、テスト期間中にはなかった設定だ。
「Memory updated」にカーソルを合わせると記録された内容と「Manage memories」ボタンが表示され、ここからMemory管理画面に移行できる。ここで記録されたくない項目を削除できる。
Memoryに記憶させた項目については、以降は指定しなくても自動的に反映される。例えば上記の例では「会議を要約して」と依頼するだけで、見出し、ポイントの箇条書き、最後のまとめを含む要約が提示される。
EnterpriseおよびTeamsプランでもMemoryが利用可能になる見込みだ。また、GPTの開発者は、自分のGPTのメモリを有効にできる。GPTのMemoryに記録した項目が開発者と共有されることはない。
関連記事
- OpenAI、ChatGPTに会話を記憶させる「Memory」テスト開始 初期設定はオン
OpenAIは、ChatGPTに会話を記憶させる「Memory」機能のテストを開始した。有効にしておくと、過去の会話内容を記憶し、いちいち設定を説明しなくて済むようになる。 - 生成AIの弱点が相次ぎ発覚 ChatGPTやGeminiがサイバー攻撃の標的に 情報流出や不正操作の恐れも
米OpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Gemini」など、主要生成AIの弱点や脆弱性が次々に発覚している。 - 有料版「ChatGPT」に「DALL・E 3」の画像編集ツール追加
OpenAIは有料版ChatGPT内で画像生成AI「DALL・E」の画像を編集できるようにした。編集ツールで変更したい部分を選択して編集できる。全体のスタイルの変更なども可能だ。 - OpenAI、日本を含む一部地域でChatGPT利用をサインアップ不要に
OpenAIは、チャットAI「ChatGPT」を日本を含む185カ国でサインアプしなくても使えるようにした。過去の対話履歴にアクセスできないなどの制限があるが、GPT-3.5を試せる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.