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Amazon、予測を上回る増収増益 AIで強化のAWSが好調

Amazonの1〜3月期決算は、予想を上回る増収増益だった。AWSの営業利益は全体の62%を占めた。

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 米Amazon.comは4月30日(現地時間)、2024年第1四半期(1月〜3月)の決算を発表した。売上高は前年同期比13%増の1433億1300万ドル、純利益は229%増の104億3100万ドル(1株当たり98セント)だった。

 純利益が前年同期比3倍以上なのは、前年同期は出資している米電気自動車企業Rivian Automotiveの株価急落の影響が続いていたため。広範なコスト削減やクラウドサービスAWSのAIによる強化が奏功した。

 売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は1425億ドル、1株当り純利益は83セント)を上回った。

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純利益推移

 アンディ・ジャシーCEOは発表文で「今年は事業全体で良いスタートとなった。顧客体験の向上と財務結果の両方でそれが見て取れる」と語った。

 セグメント別では、クラウドサービスのAWSの売上高は前年同期比17%増の250億3700万ドルと好調だった。営業利益はコスト削減努力により、84%増の94億2000万ドルだった。収益全体に占めるAWSの割合は17%、営業利益は62%だ。

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AWSの売上高と営業利益推移

 Amazonは同四半期中、米AI企業Anthropicへの40億ドルの投資を発表した。また、AWSの一部のリージョンのAmazon BedrockでClaude 3 Sonnetを利用できるようにした。

 同四半期の設備投資とリースのコストは約140億ドル。主にクラウドへの投資だったとしている。

 ジャシーCEOは業績発表後の電話会見で、生成AIについて「既に数十億ドル規模の収益を確保している」と語った。

 広告も好調で、売上高は24%増の118億ドル。プライムなどのサブスクリプション事業は11%増の107億ドルだった。

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