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XにAIの「Grok」が編集するトレンドまとめ「Stories」 プレミアム向け新機能
Xは、Xプレミアムユーザー限定の新機能「Stories on X」の提供を開始した。「For You」タブに並ぶトレンドの内容をXのAI「Grok」がまとめ、提示するものだ。
米Xは5月3日(現地時間)、Xプレミアムユーザー限定の新機能「Stories on X」の提供を開始した。アプリの「Explore」(虫眼鏡アイコンのこと。日本では「話題を検索」)で、パーソナライズされたトレンドを要約する機能だ。Twitter時代にも似たような機能はあったが、Storiesの特徴は、オーナーのイーロン・マスク氏が推すAIチャットbot「Grok」が要約することだ。
Xのポストの画像によると、「話題を検索」の「For You」タブに並ぶトレンドに関する概要を読めるようだ。上の画像の概要は、ケンドリック・ラマーの新曲「Euphoria」がSpotifyでのストリーミング記録を更新したという内容。まとめの下に「このストーリーはX上のポストのまとめであり、更新される可能性がある。Grokは間違えることもあるので、内容は要確認」とある。
ジャーナリストのアレックス・カントロウィッツ氏は自身のポストで、この新機能についてマスク氏から受け取ったメールに基づく考察を披露した。マスク氏はメールで「Grokは時には何万件ものXのポストを分析してニュースの要約を作る」と語り、Grokがメディアの記事のテキストを直接参照はしていないことを認めている。
Storiesは立ち上げ段階ではWebアプリとiOSアプリでのみ利用可能。4月に日本でもトレンド入りした「Explore」は、この機能のテストだったとみられる。
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