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発想が変、タイパ最悪、だがそれがいい! エフェクトがかけられる新型“チェキ”で味のある写真を撮りまくる荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/8 ページ)

今回の「instax mini 99」は実に変なカメラ。完全にアナログの“チェキ”なのだが、強引なアナログ的手法でいろんなエフェクトをかけた写真を撮れるのである。

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 シャッターボタンは2カ所。1つは正面でチェキっぽい位置。もう1つは側面。横位置で写真を撮りたいときに使う。


レンズ脇のシャッターで撮るのがインスタントカメラっぽくていい。この状態だと写真は縦位置になる

90度回すと側面のシャッターボタンが押しやすい(撮るときはこれが上面にくるわけだが)。この状態だと横位置の写真になる

 縦と横で撮りくらべてみたガスタンク。プリントをフラットベッドスキャナでデジタル化したものだ。


縦と横。フィルムのデザインからして縦位置で撮りたくなるよね。ちなみに晴れた日の青空は実にいい色で出る

 さてここからがinstax mini 99の真骨頂である。

 レンズをみると、なんかスイッチが1つ、付いてる。

 これをオンにすると丸い枠が現れる。これは何か。


レンズ脇のスイッチ。オフとオン。オンにするとビネット用の丸い枠が現れるのが分かる

 スイッチの脇には「VINETTE」と書いてある。写真にビネットを作るスイッチなのだ。

 ビネットは、レンズの周辺光量が落ちて中央に比べて周辺部の画質が落ちてしまう現象を指すんだけど、今のデジタルカメラは「周辺光量補正」が働いてそれをデジタル的に補正するのがポピュラー。ただ、ビネットがあるとレトロな雰囲気を出せるということで、多くの画像処理ソフトはわざとビネットを追加する機能を持ってる。

 それを強引にアナログ的にやっちゃうのが「instax mini 99」なのである。面白すぎる。

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