速報
OpenAI、コンテンツのスクレイピングを遮断するツール「Media Manager」を2025年までに提供へ
OpenAIは、クリエイターが自分のコンテンツが生成AIのトレーニングにどう使われるかを制御できるツール「Media Manager」を開発中と発表した。2025年までに提供する計画だ。
米OpenAIは5月7日(現地時間)、コンテンツが生成AIのトレーニングでどう使われるかを制御できるクリエイターやコンテンツ所有者向けツール「Media Manager」を開発中であると発表した。このツールで、クリエイターやコンテンツ所有者は、OpenAIに対して自分のコンテンツをAIの研究やトレーニングのためのデータから除外するよう指定できるようになる見込みだ。
OpenAIは、2025年までにこのツールを提供する計画。こうした取り組みで「クリエイター、コンテンツ所有者、規制当局」と協力しているという。
OpenAIやGoogleなど、生成AIモデルを開発している企業は一般に、ネット上に公開されているデータをトレーニングに使っており、こうしたデータのスクレイピングはフェアユースだとしてきた。
OpenAIと米Microsoftは、1月、記事を無断で使ったとして米The New York Timesに提訴された。4月末には米Chicago Tribuneなど8メディアも同様にOpenAIとMicrosoftを提訴した。
一方、AP通信やFinancial Timesはトレーニングでの記事利用を認める契約を結んでいる。
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