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海自、練習艦「かしま」「しまかぜ」にStarlink導入 「職場環境を改善」
海上自衛隊が、練習艦「かしま」「しまかぜ」に米SpaceXの衛星ブロードバンドサービス「Starlink」の海上向けサービスを導入した。洋上のネット環境を向上し、遠洋航海訓練に参加する隊員の職場環境を改善するという。
海上自衛隊が、練習艦「かしま」「しまかぜ」に米SpaceXの衛星ブロードバンドサービス「Starlink」の海上向けサービスを導入した。洋上のネット環境を向上し、遠洋航海訓練に参加する隊員の職場環境を改善するという。海上向けサービスをSpaceXと共同で提供するKDDIが5月21日に発表した。
自衛隊は衛星通信の信頼性向上を目指すとして、23年3月から陸海空の各部隊でStarlinkの実証実験を実施している。KDDIによれば、海自は27年までに艦隊の9割にStarlinkを導入する方針で、導入支援は同社が引き続き手掛けるという。
「海上自衛隊の隊員からは洋上でも陸上と同じ高速なインターネットを必要とする声が多く、陸上との情報格差解消により職場環境を向上することが求められていた。本導入により、航海中にダウンロード速度最大220Mbpsの通信が利用可能となり、約180日間にわたる遠洋航海訓練に参加する隊員の職場環境改善に貢献する」(KDDI)
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