Lightroomが生成AIパワー獲得 写真内の不要なものを強力に消す「生成AI削除」など追加
米Adobeは5月22日、フォトレタッチツール「Adobe Lightroom」の新機能として「生成AI削除」を追加したと発表した。同社の「Adobe Firefly」を活用したLightroom初の生成AI機能で、デスクトップアプリだけでなく、スマートフォンアプリやWebブラウザ版でも利用可能。
米Adobeは5月22日、フォトレタッチツール「Adobe Lightroom」の新機能として「生成AI削除」を追加したと発表した。同社の「Adobe Firefly」を活用したLightroom初の生成AI機能で、デスクトップアプリだけでなく、スマートフォンアプリやWebブラウザ版でも利用可能。
生成AI削除は、写真に写り込んだ不必要なものを取り除く機能で、壁紙の細かな模様やチェック柄のシャツの生地とマッチさせるなど、複雑な背景でも数ステップで取り除けるとしている。また、生成結果を複数パターン用意するため、より適した塗りつぶしが可能という。モデルは「Firefly Image 1 Model」を採用する。
なお、これまでLightroomでは同様の機能を「修復」と読んでいたが、今回の新機能から「削除」に名称を変えている。生成AI削除は削除ツールから選択でき、Lightroomモバイル版ではトグルから、Lightroom web版、Lightroom Classic、Lightroomではチェックボックスからアクセス可能だ。
一眼レフのように背景をぼかす「ぼかし(レンズ)」もアップデート。AIで画像の前景と背景をマッピングし、ぼかし効果を適用できるようになった。ボケ量の調整や光源の形状変更の他、焦点範囲ツールのボケ効果の範囲をカスタマイズできるという。アップデートには、被写体検出機能の改善、カスタムプリセットの作成機能、一括編集設定も含まれており、Android版は後者2つに対応予定としている。
ぼかし機能用に7つのアダプティブプリセットも提供。ボケの形状やスタイルによって「微細」「強く」「円」「泡」「幾何学」「リング」「渦巻き」から選択できる他、ぼかし量を調整できるスライダーで効果をカスタマイズできる。
その他、最新のソニー製カメラでのテザー撮影もサポート。α7 IVやα7R Vなどと接続でき、カメラのシャッターを切った瞬間に、カメラより大きなディスプレイで撮影した写真を確認可能。Lightroom Classicから直接撮影できるようになり、写真のディティール確認、リアルタイム編集などワークフローを効率化できるとしている。
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