ニュース
マイナカードの認証「かざし利用」が可能に 法改正で
5月27日、マイナンバー法等改正法(改正マイナンバー法)などが施行され、マイナンバーカードの機能や用途が広がった。国外への引っ越しの際、事前の申請があればマイナンバーカードが失効しなくなった他、マイナンバーカードによる本人認証に関する規定も明確に。暗証番号を入力しない「かざし利用」が可能になった。
5月27日、マイナンバー法等改正法(改正マイナンバー法)などが施行され、マイナンバーカードの機能や用途が広がった。国外への引っ越しの際、事前の申請があればマイナンバーカードが失効しなくなった他、マイナンバーカードによる本人認証に関する規定も明確に。暗証番号を入力しない「かざし利用」が可能になった。デジタル庁もかざし利用を推進する方針だ。
デジタル庁はかざし利用のための「マイナンバーカードかざし利用クライアントソフト」を提供しており、自治体や民間事業者がPC(Windows)にインストールして利用できる。ソフトを使えば、マイナンバーカードの真正性や、カードに格納された「利用者証明用電子証明書」の有効性が確認できるという。
かざし利用は、求められる認証強度が低い場面での利用を想定しており、デジタル庁は例として「図書館カードとしての利用や避難所への入退場の際の利用」を挙げている。
ただしオンライン上での認証や、屋外での利用は不可。さらに、一度暗証番号などを入力して認証を済ませた後、2回目以降の認証での利用を要件としている。導入に当たってはデジタル庁と守秘義務の誓約を交わす必要もあるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
デジタルガジェットとしてのマイナンバーカードを考える
嫌われがち、不要と言われるマイナンバーカードも別の視点からみると、けっこう面白い。
マイナ保険証を使うときの顔認証、いったい何の顔データを使っている?
保険証がマイナカードに置き換わるわけだが、病院でマイナ保険証を使うときには専用の機械にカードを差し込み、「顔認証」が可能だ。では顔認証はいったい何のデータを使っているのだろうか。
マイナカードを発行しないとどうなる?
マイナンバーカードを利用すると便利になるといったメリットは増えているが、現在マイナンバーカードの発行は義務ではない。では、このまま発行しないとどうなるのだろうか。
保険証の代わりにマイナンバーカードで受診、病院で「マイナ受付」はじまる
保険証の代わりにマイナンバーカードで病院を受信できる「マイナンバーカードの保険証利用」をデジタル庁と厚生労働省が始める。すでに医療機関の2.7%に当たる6190施設で稼働。1万7032施設(同7.4%)で提供準備が完了しているという。
マイナンバーカードが診察券の代わりに 総務省が検討
診療所ごとに異なる診察券を1枚のマイナンバーカードで代替する方針を、総務省が検討。診療所の受付でマイナンバーカードを提示すると、診察券の代わりに使えるように。
