「ニコニコ生放送(Re:仮)」公開 3日で構築、「一時停止中の間、ユーザーの皆さんが集まる場所を」
サイバー攻撃により復旧作業が続くニコニコは6月19日、「ニコニコ生放送(Re:仮)」を公開した。「ニコニコ生放送」の仮設サービスとして提供するもので、同サービス代表の栗田氏は「視聴とコメントのみ、必要最低限の機能ですが、サービス一時停止中の間、ユーザーの皆さんが集まる場所をという想いで開発した」とX(旧Twitter)にポストしている。
サイバー攻撃により復旧作業が続くニコニコは6月19日、「ニコニコ生放送(Re:仮)」を公開した。「ニコニコ生放送」の仮設サービスとして提供するもので、同サービス代表の栗田氏は「視聴とコメントのみ、必要最低限の機能ですが、サービス一時停止中の間、ユーザーの皆さんが集まる場所をという想いで開発した」とX(旧Twitter)にポストしている。
執筆時点で視聴できるのは、「見守り配信」のみの単一チャンネルとなっているが、「来週以降ボカロやゲーム、スポーツ、ニュース・報道など様々なジャンルから、過去に放送した公式番組から番組を配信予定で、チャネル数も順次増やしていく予定です。今後の番組ラインアップについては決まり次第お知らせします」(栗田代表)という。
14日に公開した「ニコニコ動画(Re:仮)」に引き続き、エンジニア有志チームによって3日間で構築したもので、PC・スマートフォンのWebブラウザから視聴できる。復旧作業を最優先としており「原則、機能追加などの予定はございません」(ニコニコ)とのこと。ユーザー生放送、チャンネル生放送の他、タイムシフト視聴、ニコ生ゲーム、ギフトなどには対応せず、海外からの視聴も不可という。
NG機能については、最大40件まで登録可能。障害前に登録されていたNGはそのまま適用されるとしている。ただし、(Re:仮)では一時的な専用のユーザーIDを発行しており、従来登録していたユーザーNGは適用されないとしている。同バージョンで削除したNGは、復旧後にも削除されたままとなる。
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