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何かと物議を醸した「LUMIX S9」、触ってみるとイマドキの機能がうれしいフルサイズ機だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

発表直後から何かと物議を醸したカメラ、パナソニックの「LUMIX S9」が、無事発売された。実際に手に取ってみると、LUTボタンを搭載したりスマホとの連携をより密にしたりと、見た目以上に現代を見つめたカメラだった。

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 発表直後から何かと物議を醸したカメラ、パナソニックの「LUMIX S9」(以下、S9)が、無事発売された。


一見レトロなデザインながら実はモダンなLUMIX S9。レンズは26mmのパンケーキ

 S9は、四角くて小さくて非常にミニマムでイマドキのフルサイズセンサー機としては価格を抑えたカメラだ。製品サイトのストックフォト騒動はあったものの、S9自体には物議を醸しそうな点があるようには見えない。

 ただ、そのコンセプトを追求するあまり、意外なところがそぎ落とされていて、そこにひっかかった人がいたのだ。特にメカシャッターがなく電子シャッターのみであることと、アクセサリシューがコールドシュー(つまり、電気接点がなく、外付けのフラッシュが使えない)なのは私もちょっと驚いた。


なんとアクセサリーシューに電気接点がない(コールドシューという)のだった

 外付けのフラッシュが使えないシューに何を付けるんだというと、マイクやLEDライトだろう。ちなみにソニーの「ZV-E1」もメカシャッターはないし、画素数も少ないけど、あれは動画に全振りしたVLOG用カメラという位置付けだった。

 S9は動画に振りきった作りではないことや、Sシリーズのユーザーがちょうど「コンパクトな製品も欲しい」と思っていたところに登場したので「期待してたものと違う〜」となったんじゃないかと思ってる。

 そんなミニマムなS9はカメラとしてどうなのか。

 ちょいと使ってみた。

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