検索
連載

何かと物議を醸した「LUMIX S9」、触ってみるとイマドキの機能がうれしいフルサイズ機だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/8 ページ)

発表直後から何かと物議を醸したカメラ、パナソニックの「LUMIX S9」が、無事発売された。実際に手に取ってみると、LUTボタンを搭載したりスマホとの連携をより密にしたりと、見た目以上に現代を見つめたカメラだった。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 絞りはF8固定でMFだが、だいたい3〜4m以遠ならパンフォーカスになるので風景を撮るときはさほど気にしなくてよし。フォーカスがちゃんとあった時のクオリティは高い。


いつものガスタンクを26mmのパンケーキレンズで。ちゃんとピントを合わせればクオリティはけっこう高い(26mm 1/400秒 F8 ISO100)

フォトスタイル「LEICAモノクローム」でスナップ。拡大表示をしてピントを合わせた(26mm 1/320秒 F8 ISO100)

 近距離の時は、拡大表示やピーキング表示を使えば老眼の人はつらいかもだけどさほど苦労せず使えそう。

 操作系は非常にシンプル。ダイヤルが2つ(しかも1つはロータリーダイヤル)だし、また右手親指を置くところにボタン類が並ぶのであれこれ設定しながら撮影したい人にはちょっと窮屈だ。

 本格的に写真を撮るならSmallRigから出ているグリップを付けたい。


上面から。上面は撮影モードダイヤルやレリーズボタンとその周りの電子ダイヤル

背面から。十字キー兼ロータリーダイヤルがある。配置できるボタンに限りがある中、あえてLUTボタンを新設したところにメッセージを感じる

 背面モニターはバリアングル式だ。

 さすがに26mmMFレンズだけではちょっと、という人には標準ズームレンズキットにもなっている「LUMIX S 20~60mm F3.5-5.6」がいい。超広角から標準までのズームレンズだ。


「LUMIX S 20~60mm F3.5-5.6」を装着したS9。レンズがやや太く感じるがバランスはこのくらいがいい

 ちょいと撮ってみる。


なぜかそこにパンダがいたので60mmでスナップ風ポートレート。写りはLUMIXならではの安定感というか安心感があってよい(20-60mm 60mm 1/60秒 F5.6 ISO100)

 20mmまでの広角はいらない、という人でも、手にもって動きながら動画を撮るならあった方がいい。動画撮影時に強い手ブレ補正をかけたり「ブースト」するとぐっと画角が狭くなるから。

 ただ望遠側が60mmなのは足りないと思う人も多かろう。かといって、大きく重いレンズだとボディとのバランスがよくない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る