Figma、プレゼン資料作成ツール「Figma Slides」発表 β版を無料公開 AIアシスト機能も
米Figmaは2024年6月26日(現地時間)、プレゼンテーションのためのスライド作成ツール「Figma Slides」を発表した。Figmaのデザイン機能を活用しつつ、インタラクティブなプレゼンテーション作成に特化したもので、無料のβ版が利用可能。2025年初頭には、1ユーザーあたり月額3〜5ドルの有料プランを開始予定。
米Figmaは6月26日(現地時間)、同社の年次カンファレンス「Config 2024」において、プレゼンテーション用スライド作成ツール「Figma Slides」を発表した。Figmaのデザイン機能を活用しつつ、インタラクティブなプレゼンテーション作成に特化したもので、無料のβ版が利用可能。2025年初頭には、1ユーザーあたり月額3〜5ドルの有料プランを開始予定。
Figma Slidesは、豊富なテンプレートとスタイリングオプションを用意。Figmaやユーザーコミュニティが作成したテンプレートからデザインを選択できる他、カラーやテキストスタイルを設定してプレゼンテーション全体に一貫したブランドイメージを適用可能。また、ビジネスプランとエンタープライズプランのユーザーは、カスタムテンプレートを組織全体で共有できるという。
Figmaのデザイン機能を統合しており、テキスト、画像、シェイプの挿入、書式設定、テーブル作成に加え、デザインモードが利用可能。モードをオンにすると、ペンツールやオートレイアウトなど、Figmaの全プロパティにアクセスできるという(Figmaのフルライセンスユーザー限定)。作成中のプロトタイプをそのままプレゼンテーションに挿入できる機能もある。
AIアシスタント機能も搭載。テキストのトーン調整、リライト、要約、さらにはテキストプロンプトからの画像生成や背景除去など、AIに指示を出せるようになる。利用には管理者による設定が必要で、一部のAI機能はβ版の一環として段階的にリリースされる予定だ。
コラボレーション機能として、複数人によるマルチプレイヤー編集、コメント機能、カーソルチャット、音声チャットなど、リアルタイムでチームと協働できる機能を用意。離れた場所にいるチームメンバーでも効率的にプレゼンテーションを作成できるという。
発表時は、プレゼンターモード、発表者ノート、スライドの画面切り替えアニメーションの他、PDFエクスポート機能も搭載。オーディエンスからのフィードバックを得られるウィジェット機能も用意。選択質問、スタンプ投票、意見の一致度スケールなど、プレゼンテーションの双方向性を向上させるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「Figma」日本語版が公開 デザインコラボツール大手 ヤフー、LINE、楽天などがすでに導入
米Figmaが、デザインコラボレーションツール「Figma」の日本語版を提供開始した。デザイナーだけでなく、エンジニア、マーケター、コピーライターなどが参加して一緒にデザインを作り上げる、チームでのデザイン制作を支援する。
Figma、生成AI「Figma AI」の無料βリリース デザインタスク自動化など
デザインコラボレーションツールのFigmaは年次イベント「Config」で、生成AI機能「Figma AI」を発表した。検索やプロトタイプ生成、レイヤー名の自動変更など多数の機能をAIが支援する。
犬猫ずらっと! Figma公式サイトの「従業員のペット紹介ページ」が話題 誕生の背景には独自の社内制度
デザインツール「Figma」公式サイト掲載の“従業員のペット紹介ページ”が話題に。Figma社によれば、誕生の背景には独自の社内制度があったという。
「FigmaはAdobeに統合される?」 Figma CEOに直撃、2.9兆円の買収提案に乗ったワケ
9月15日に発表された、Adobeによる「Figma」の買収には、多くの方が驚いたのではないだろうか。一方で、Figmaユーザーの間では、買収がどのような影響を与えるのか心配する声も多い。今回の買収の背景と同社の今後について、同社CEOのディラン・フィールド氏に聞いた。
VSCodeにFigmaを組み込む「Figma for VS Code」登場 コードの自動補完にも対応
米FigmaがVSCodeのコードエディタ画面にFigmaの機能を組み込む「Figma for VS Code」を発表。すでにプラグインとして公開している。

