“Zoom退席時のマナー”が話題 カメラオフは必要か、不要か? 公式が推奨するのは「7つのマナー」
Web会議時の人気ツールとして定着したZoomのマナーを巡る投稿がX上で話題になっている。“退席時のマナー”として「終了のあいさつ後、カメラをオフにして相手が終了するのを待つ」という方法に対して、ユーザーからさまざまな意見が上がった。
Web会議時の人気ツールとして定着したZoomのマナーを巡る投稿がX上で話題になっている。あるマーケティングコンサルタントが“退席時のマナー”として「終了のあいさつ後、カメラをオフにして相手が終了するのを待つ」という方法を紹介。これに対して、他ユーザーからさまざまな意見が上がった。
マナーを紹介した人物は、自分が経験し素晴らしいと感じた退席マナーとして上記の方法を挙げ「最後までお見送りされているようで気持ちがよかった」と感想を話した。これに対してX上では「相手のことを思い遣ったすてきなマナー」や「思い付かなかった。試しにやってみる」など賛同する声が上がった。
一方、反対的な意見を挙げるユーザーもいる。「めんどくさいので御礼を言えたらブツ切りでも構わない」「せっかく面倒な作法がテクノロジーで消えたのに新しく作らないで欲しい」など、“Web会議文化”に根拠のないビジネスマナーを作り上げていくことに賛同できない人たちもいるようだ。
Zoom公式は“7つのマナー”を推奨
Web会議のマナーを巡り、さまざまな議論が巻き起こっているが、ではツールの提供元はどのような見解を持っているのか。Zoomの提供元である米Zoom Video Communicationsは2023年9月、自社ブログでWeb会議のエチケットに関する記事を公開。Zoom利用時に心掛けてほしいという“7つのマナー”を紹介している。
Zoom公式が提唱するのは「最初に全員を紹介すること」「背景が仕事にふさわしい環境で、整理整頓されていること」「画面に表示された自分ではなく、カメラを見て話すこと」「気が散る要因を排除し、アジェンダに集中すること」「オーディオとビデオの設定を重視すること」「必要な参加者だけを招待すること」「ホストの場合は退室しないこと」の7つだ。
特に、今回話題になったWeb会議の退出方法について同社は、ホスト側の一般的なルールとして「全員がミーティングから退室したのを確認してから終了しましょう」と解説。「当初のホストが先に退出した場合、Zoomは代替ホストを割り当てるが、印象はあまり好ましくない。 ホストが出席者を置いて退室するのは、自分の開いたパーティから逃げ出すようなものだ」と説明している。
同社はこの記事のまとめとして「価値あるミーティングを開催する上で、ビデオミーティングのマナーを守ることは、非常に重要だ」という文言で締めている。
Zoom以外にも、Web上で「Web会議 マナー」と検索してみると複数の企業がWeb会議のマナーを解説する記事などを公開しているようだ。そのうちの1社である国産ビジネスチャット「Chatwork」を提供するkubell(東京都港区)が作成したマナーマニュアルでは以下のように言及している。
「(ビジネスマナーやオンラインエチケットは)いずれも相手を『思いやる心』から端を発しているため、守らないことで特に罰則を科せられるわけではない。その意味で強制力はないが、品位を保つことで、ビジネスのコミュニケーションを円滑に進められるメリットがある」
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