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YouTube、動画から著作権を申し立てられた音楽だけ消せるクリエイター向けツール提供開始
YouTubeは著作権を申し立てられた動画から対象の曲のみを消せるクリエイター向け新ツールを追加した。AIアルゴリズムにより、会話などの曲以外の音は残しておける。
米Google傘下のYouTubeは7月4日(現地時間)、公開した動画のBGMにContent IDの申し立てがあった場合、BGMのみをミュートし、会話や効果音は残せる機能「Erase Song(日本では「曲のみミュートする」)」を追加したと発表した。
説明動画(記事末に転載)によると、この機能は「AIによるアルゴリズム」を使うことで楽曲のみを識別して削除するという。
以前からベータ版として提供されていたものだが、AIにより「機能を大幅に改善した」としている。
「YouTube Studio」アプリの[この動画で特定されたコンテンツ]の[操作を選択]の項目で「曲をミュートする」を選び、ミュートする開始時間と終了時間を編集する。
成功すれば、Content IDの申し立ては自動的に消去される。
この機能は正規版になったものの、ヘルプページには「曲を削除するのが難しい場合、この編集は機能しない可能性があります。このツールで動画の申し立てを正常に削除できない場合は、申し立てられたセグメントのすべてのサウンドをミュートしたり、申し立てられたセグメントをトリミングしたりするなど、他の編集オプションを試すことができます」という但し書きがある。
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