Netflix、「不適切にもほどがある!」の磯山プロデューサーと5年契約 クドカン脚本の新作を独占配信へ
Netflixは11日、ドラマ「不適切にもほどがある!」で大きな注目を集めた元TBSのドラマプロデューサー・磯山晶さんと5年契約を結んだと発表した。7月以降、新作のドラマシリーズや映画を複数制作し、Netflixで独占配信する。
動画配信サービスのNetflixは7月11日、ドラマ「不適切にもほどがある!」で大きな注目を集めた元TBSのドラマプロデューサー・磯山晶さんと5年契約を結んだと発表した。7月以降、新作のドラマシリーズや映画を複数制作し、Netflixで独占配信する。
Netflixオリジナルの1作目は、脚本家の宮藤官九郎さんと再びタッグを組み、「これまでにないようなスタイルのシリーズ」を企画しているという。磯山さんと宮藤官九郎さんのコンビは、「不適切にもほどがある!」の他、「池袋ウエストゲートパーク」(2000年)、「木更津キャッツアイ」(2002年)など多くのヒット作を生み出している。
磯山さんは「Netflixには、シリアスなドラマや重い題材のドキュメンタリーなど、世界中から集まった興味深い作品がたくさんありますが、そのラインアップの中に、観た人がつい笑ってしまうような、元気が出るような作品を日本から届けたい、という思いで、今回のお話をお受けしました。また、サムライ・芸者・富士山という従来の日本のイメージではなく、現代のリアルな日本を海外にお見せしたいという気持ちもあります」とコメントを寄せている。
Netflixの坂本和隆さん(コンテンツ部門バイス・プレジデント)は、「磯山さんがプロデュースされる作品は、常に時代の空気を正確に捉え、深く心に突き刺さるような問いを投げかけ、私たちを惹きつけて離さない魅力に溢れています」と評価。「Netflixは日本でトップクラスの才能と共に、実写制作での更に魅力的なラインアップを目指していきます」としている。
磯山晶さんは、上智大学文学部新聞学科卒業後、TBSテレビに入社。「池袋ウエストゲートパーク」や「木更津キャッツアイ」(2002)、「タイガー&ドラゴン」(2005)、「流星の絆」(2008)、「空飛ぶ広報室」(2013)、「ごめんね青春!」(2014)、「恋は続くよどこまでも」(2020)、「俺の家の話」(2021)、「不適切にもほどがある!」(2024)など数多くのテレビドラマをプロデュースした。「俺の家の話」では、2021年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。
関連記事
- TVer、3月の再生数が4億5000万回と過去最高に ドラマ「不適切にもほどがある!」など貢献
TVerは9日、3月の月間動画再生回数が4億5000万回を超え、過去最高記録を更新したと発表した。 - 実写版「推しの子」、アマプラで11月配信、劇場版は12月に決定 「恐ろしいほどの重圧」とプロデューサー
Amazonは20日、「推しの子」の実写ドラマシリーズを11月28日の午後9時から独占配信すると発表した。 - アニメ「パンスト」14年ぶり新作の裏にカラーの助力 トリガー大塚社長が感謝
アニメ制作会社のトリガーは5日、14年ぶりの続編となる「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」を2025年に放送・配信すると発表した。これに合わせ、トリガーの大塚雅彦社長は、破産したガイナックスから原作権を移管した経緯を明らかにした。 - 小学館、出版物の映像化に指針 作家の要望や許諾条件を逐次文書化 「セクシー田中さん」問題受け
小学館は3日、ドラマ「セクシー田中さん」問題について社内で調査した報告書を公表すると共に、刊行物の映像化に関する3項目の指針を発表した。 - 消えたキーマン──「新プロジェクトX」のスパコン「京」回が批判を受けた理由 富士通とNHKの見解は?
スーパーコンピューター「京(けい)」を取り上げたNHK「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」が、ネット上で波紋を広げている。当時、京の開発責任者を務め、その後富士通を離れた人物に番組でほとんど触れられなかったことで、企業の都合が番組に反映されたのではないかという見方だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.