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アニメ「パンスト」14年ぶり新作の裏にカラーの助力 トリガー大塚社長が感謝

アニメ制作会社のトリガーは5日、14年ぶりの続編となる「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」を2025年に放送・配信すると発表した。これに合わせ、トリガーの大塚雅彦社長は、破産したガイナックスから原作権を移管した経緯を明らかにした。

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 「キルラキル」などで知られるアニメ制作会社のトリガーは7月5日、14年ぶりの続編となる「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」を2025年に放送・配信すると発表した。これに合わせ、トリガーの大塚雅彦社長は、破産したガイナックスから原作権を移管した経緯を明らかにした。


「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」©TRIGGER・今石洋之/NPSG 製作委員会

 前作「PANTY & STOCKING with GARTERBELT」が放送されたのは2010年。当時から監督を務めていた今石洋之さんの所属会社だったガイナックスで制作され、原作権もガイナックスが持っていた。

 今石さんらは11年に独立し、トリガーを設立。大塚社長によると、以降のガイナックスは知的財産(IP)の活用や映像制作が困難な状態だったという。

 経営不振が続いたガイナックスは、19年末に当時の代表取締役が刑事事件で逮捕される。この混乱に際し、先に独立していた庵野秀明監督のカラー、KADOKAWA、キングレコードと共に、トリガーからもガイナックスの取締役を出す形でガイナックスの経営陣を刷新した。

 トリガーは新経営陣やカラーと協議を続け、23年にようやく原作権の移管が完了。その後、動画で新作の制作決定を公表した。


23年に新プロジェクト「NEW PANTY AND STOCKING」として制作を発表

 ガイナックスが破産申告した6月にカラーが公表した文書にも、当時の様子が書かれている。「ガイナックス社の内情を把握し、アニメーション業界内のスタジオや作家、クリエイター様への未払いだけでも解消し、知的財産や資料の散逸を防ごうと、各協力会社と共に動いて参りました」。

 大塚氏は、新作の企画制作につながった原作権の移管について感謝の言葉を記している。「株式会社カラー様をはじめとする関係各位の多大なるご厚意とご助力によりガイナックス社が破産申告を行う前に権利の移管を完了することができましたことに心より感謝申し上げます」。

 新作・New PANTY & STOCKING with GARTERBELTは、ビッチ天使姉妹が巻き起こすハイパークレイジーバトルアクションヒューマンコメディドラマ(発表文ママ)。今石監督ら5人のメインスタッフによるトーク動画も5日中に公開する予定だ。


トリガーが公表した文書

「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」は、ビッチ天使姉妹が巻き起こすハイパークレイジーバトルアクションヒューマンコメディドラマ(発表文ママ)

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