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東京海上日動グループ3社で漏えいか 委託先会計事務所のランサムウェア被害で
東京海上日動火災保険など東京海上グループ3社が委託先会計事務所の高野総合会計事務所がランサムウェア被害を受けたとして、情報漏えいの可能性をそれぞれ発表した。
東京海上日動火災保険など東京海上グループ3社は7月10日、委託先会計事務所の高野総合会計事務所(高ははしごだか)がランサムウェア被害を受けたとして、情報漏えいの可能性をそれぞれ発表した。
東京海上日動火災保険は、信用保険や自動車保険など損害査定業務に関する情報と、一部委託先の財務状況など計3968件が漏えいした可能性がある。各情報には、契約者の氏名、被保険者の氏名、住所、電話番号などが含まれるという。
イーデザイン損害保険は、保険契約者や被保険者の氏名、証券番号、取引先の企業名や氏名、元社員の氏名や生年月日、給与情報など計1万5438件が漏えいした可能性があるという。
東京海上日動あんしん生命保険は、契約者の氏名や証券番号、元社員の氏名や支払った退職金額など計2万7906件が漏えいした可能性があるという。
高野総合会計事務所は6月にランサムウェア被害について発表。7月10日には、顧客から預かった情報を含むサーバの一部が暗号化されたことを明らかにした。
原因も明かしており「当グループのインターネット接続点に設置する通信機器の更新作業において、委託業者が通信機器の設定を誤った結果、当グループのデータサーバに不正アクセスできる状態であった」(高野総合会計事務所)という。同事務所への攻撃を巡っては、スルガ銀行も影響を受けた可能性を発表している。
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