調査リポート
YOASOBI、米津玄師のヒットを経産省が分析 音楽ビジネスのレポート公開 ボカロや“推し活”にも言及
経済産業省が、音楽産業のビジネスモデルに関する報告書を公開した。ストリーミングが主流になりつつある現状や、SNSでの拡散がヒットの“起爆剤”となる現状を踏まえ、音楽の制作・消費・流通動向の変化を分析している。
経済産業省は7月17日、音楽産業のビジネスモデルに関する報告書を公開した。ストリーミングが主流になりつつある現状や、SNSでの拡散がヒットの“起爆剤”となる現状を踏まえ、音楽の制作・消費・流通動向の変化を分析している。
報告書は全70ページ超。SNSでの“バズ”(拡散)や、バーチャルYouTuberやアニメ主題歌への採用によるヒットなど消費動向の分析にはじまり、DAW(Digital Audio Workstation)やボーカロイドによる音楽制作の変化、音楽生成AIの影響などをまとめている。
例えばボーカロイドの浸透を巡っては「SNSや動画配信プラットフォームの活用に長けているボカロP出身のクリエイター、アーティストは、デジタルマーケティングに秀で海外人気を獲得しているケースもある」と言及。例としてYOASOBIや米津玄師を挙げた。
SNSでのバズを巡っては、音楽ユニット「HoneyWorks」の楽曲「可愛くてごめん」やYOASOBIの「アイドル」などを引き合いにヒット要因を分析。「UGC(ユーザー製コンテンツ)の数が増える過程で、他のアーティストやインフルエンサーなど影響力のある発信者が発信することにつながる」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
初音ミク(16)、16周年を迎える 誇張なく世界を変えた歌姫のこれまで
歌声合成ソフト「VOCALOID」用音声ライブラリ「初音ミク」が発売16周年を迎えた。“歌う機械”ひいてはDTMの歴史を変えたといって本当に過言ではない彼女について、その歴史を振り返ってみる。
初音ミクが生きてきた16年を振り返る 究極のバーチャルシンガーはどこがすごかったのか
NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」をネタに、初音ミクについて語りました。
「YOASOBI」所属のSony MusicがVTuber事業に参入、約50人のデビュー目指しオーディション実施
音楽ユニット「YOASOBI」などが所属する音楽事務所のソニー・ミュージックエンタテインメントが、バーチャルYouTuber事業に参入すると発表した。VTuber事務所「VEE」(ヴィー)を設立。50人以上のVTuberを輩出することを目指し、タレントを募るオーディションを始めた。
「夜に駆ける」MV、YouTubeの規制対象に 再生前に「攻撃的または不適切な内容」と注意書き
音楽ユニット「YOASOBI」がYouTubeに投稿した楽曲「夜に駆ける」のミュージックビデオが、注意書きが表示される状態に。事態を受けたYOASOBIは、米Googleとの話し合いを進めていると説明した。


