「YOASOBI」所属のSony MusicがVTuber事業に参入、約50人のデビュー目指しオーディション実施
音楽ユニット「YOASOBI」などが所属する音楽事務所のソニー・ミュージックエンタテインメントが、バーチャルYouTuber事業に参入すると発表した。VTuber事務所「VEE」(ヴィー)を設立。50人以上のVTuberを輩出することを目指し、タレントを募るオーディションを始めた。
音楽ユニット「YOASOBI」「Creepy Nuts」などが所属する音楽事務所ソニー・ミュージックエンタテインメント(Sony Music)は7月20日、バーチャルYouTuber(VTuber)事業に参入すると発表した。同日にVTuber事務所「VEE」(ヴィー)を設立。50人以上のVTuberを輩出することを目指し、タレントを募るオーディションも始めた。
VEEでは、日本に住む16歳以上で、1年以上の継続的な活動が可能な人を募る。性別や国籍は不問。オーディションでは、書類審査や2度の面接で合格者を決める。デビュー後は動画配信や音楽、創作、声優など合格者が望む活動に合わせ、Sony Musicに所属する他アーティストと同等の支援を行うという。動画配信だけでなく、海外への情報発信やCM出演といった活動も想定するとしている。
VEEの事務局はITmedia NEWSの取材に対し、Sony MusicがVTuber事業に参入する背景を「これまでに(他社などの)VTuberプロジェクトに携わった経験から、(VTuberに)日本独自のカルチャーとして可能性を感じた」と説明。すでにVTuber事業を展開している他社とは「これまでエンタテインメント事業でアーティスト、シンガー、タレントなどを発掘、育成してきたSony Musicグループのリソースとノウハウを活用する」ことで差別化するとしている。
オーディションは9月30日まで実施する予定。Sony Musicグループはこれまでに、「輝夜月」(かぐやるな)やANYCOLOR(旧社名いちから)に所属する「月ノ美兎」といったVTuberのCDの販売も手掛けている。
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