経産省の資料に「MAD」「星街すいせい」「SiM」「ゲッターロボ」…… 音楽ビジネスレポート「興味深い」と話題
済産業省が公開した、音楽ビジネスに関するレポートが話題だ。「MAD」「星街すいせい」「SiM」「ゲッターロボ」など、現在進行形で人気を集めるアーティストの名前やネット発の文化を名指しで取り上げており、ネットでは「国が認知しているのは興味深い」といった声が出ている。
経済産業省が7月17日に公開した、音楽ビジネスに関するレポートが話題だ。「MAD」「星街すいせい」「SiM」「ゲッターロボ」など、現在進行形で人気を集めるアーティストの名前やネット発の文化を名指しで取り上げており、ネット上では「アーティストやネット文化を国が認知しているのは面白い」といった反応が出ている。
話題の資料は、ストリーミングが主流になりつつある現状や、SNSでの拡散がヒットの“起爆剤”となる現状を踏まえ、音楽の制作・消費・流通動向の変化を分析したもの。SNSでの“バズ”(拡散)や、バーチャルYouTuberの活動・アニメ主題歌への採用によるヒットなど消費動向の分析にはじまり、DAW(Digital Audio Workstation)やボーカロイドによる音楽制作の変化、音楽生成AIの影響などをまとめている。
分析の中には、最近流行したアーティストや楽曲、その経路などを名指しで取り上げ、ヒットの要因を説明する部分も。例えば、SNSによってヒットした作品は「二次創作などの促進によりバズの機会を創出」した上で、バズに迅速に反応している点が共通していると解説。
YOASOBIの楽曲「アイドル」を取り上げ「YOASOBIは『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』のMAD(編集注:既存のアニメや映像、音声を個人が再編集したもの)が盛り上がると、すぐにそのネタに被せてSNS投稿を行った」と例示した。
他にも、海外で人気を集めるアーティストの例として米津玄師、YOASOBI、キタニタツヤやロックバンド「SiM」などを、YouTubeでのアーティスト活動を積極的に行うバーチャルYouTuberの例として星街すいせいなどを挙げている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
VTuber「ぶいすぽっ!」運営、個人情報漏えいの可能性 Xでの炎上騒動から発覚、調査→系列企業の他企画でも漏えいか
eスポーツ事業などを手掛けるBrave groupは、運営するオーディション企画で個人情報漏えいの可能性があると発表した。VTuberプロジェクト「ぶいすぽっ!」の新メンバー募集オーディションの応募者の個人情報約7000件などが漏えいした可能性があるという。
VTuberプロジェクト「ぶいすぽっ!」、英語圏向け「VSPO! EN」展開へ 激化するVTuber事業の海外進出、その動向は?
eスポーツ事業などを手掛けるBrave groupは、運営するVTuberプロジェクト「ぶいすぽっ!」の英語圏向けプロジェクト「VSPO! EN」を展開すると発表した。
NTT、グループ統一「AI憲章」規定 AI最高責任者・AIガバナンス室設置
NTTは、AI活用をめぐり、グループと社員が心がけておくべき基本的な方針をまとめた「AI憲章「NTTグループAI憲章」を制定した。
NTT、宇宙ビジネス新ブランド「NTT C89」発表 「89個目の星座を」
NTTは、宇宙ビジネス分野の新ブランド「NTT C89」を立ち上げ、宇宙事業を拡大すると発表した。
ニトリ、eスポーツチームのスポンサーに 同社初
ニトリが、プロeスポーツチーム「DetonatioN FocusMe」とスポンサー契約を交わしたゲーマー向け家具の提供に力を入れており、今回の契約を機にさらにゲーマーとの接点を増やすという。

