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“危険との距離”を知らせる住民避難支援サービス「ニゲドキ」、NTT-ATが自治体向けにトライアル開始

NTT-ATは、自然災害時の住民避難を支援するサービス「ニゲドキ」のトライアルを自治体向けに始めた。

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 NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、全国の自治体を対象として、自然災害時の住民避難を支援するサービス「ニゲドキ」のトライアル提供を始めた。住民一人ひとりに必要な情報を届け、「逃げ遅れゼロ」を目指す。


住民避難支援サービス「ニゲドキ」

 ユーザー自身が作成する防災行動計画「マイ・タイムライン」や、自宅や職場など指定した場所の情報をもとに、避難のタイミング(ニゲドキ)を知らせて避難行動を促進するサービス。避難行動の通知はスマートフォンのほか、戸別受信機向けにも配信できるため(オプション)、スマートフォンの操作に不慣れな人にも届けられる。

 マイ・タイムラインは、自分の防災行動を時系列的に整理したもの(関連記事)。ニゲドキでは直感的な操作を目指したユーザーインタフェースと一部操作の自動化により、作成のハードルを下げた。作成したマイ・タイムラインは印刷にも対応する。

 地図画面には、GPSによる現在地周辺の気象情報や危険度、避難所の開設状況などを重ねて表示する。危険度は1km四方で表示されるため、住民は“危険との距離”を感じられるという。


マイ・タイムラインの作成機能。ナビゲーションに沿って必要な内容を記入していくだけ

「ニゲドキ」は現在地周辺の気象情報や危険度、避難所の開設状況などを重ねて表示することで危険との距離を感じるという

 今回のトライアルは、自治体の職員が対象で、スマートフォンを使ってニゲドキの各機能を試せる。必要に応じてマイ・タイムラインの作成に関する講習会も開催するという。

 NTT-ATは今後、トライアルで寄せられた意見をもとに機能やUIをブラッシュアップ。2024年度内に本サービスを提供する計画だ。

この記事について

この記事は、地図と位置情報のニュースを中心とした情報サイト「GeoNews」から転載、加筆したものです。URLはこちら

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