世にも珍しい「無線ルーターの自動販売機」の謎を追う──富山に実在、バッファローのロゴ入りも「関与なし」?(1/2 ページ)
一見、ただの赤い自動販売機。しかしよく見ると「BUFFALO」のロゴが入っている。しかも商品は同社の無線LANルーターばかりだ。そんな自販機が実在するのか?
去る8月5日、X(旧Twitter)上で1枚の写真が注目を集めていた。一見、ただの赤い自動販売機。しかしよく見ると、ガジェット好きにはなじみ深い「BUFFALO」のロゴが入っている。しかも商品は同社の無線LANルーターばかりだ。
この写真は、富山市在住のXユーザーさんが投稿したもの。バッファローの公式Xアカウントも反応しているが、びっくりした顔文字だけで詳しい説明はない。
ただ、リプライには多くの目撃談が寄せられていた。それらの情報を総合すると、この自動販売機は富山大学の近くにある不動産屋さんの店頭にあることが分かった。
Googleマップのストリートビューで該当する場所を表示してみると、確かにバッファローのロゴが入った赤い自動販売機が確認できる。
しかしバッファローが無線ルーターの自動販売機を展開しているといった話は聞いたことがない。そもそも一万円近くする無線ルーターが自動販売機で売れるのか、なぜ富山なのか、なぜ不動産屋さんなのか、疑問は尽きない。
バッファローさんに聞いてみた
まずはバッファローに聞いてみよう。
「社内で確認をとりましたところ、この自販機に対して弊社の関与はなく、販売店様が独自に設置されたものとなります」(バッファロー)
なんとバッファローは関与していないという。それはそれで問題があるようにも思えるが、調査を進めるうち事態は思わぬ方向へ転がり始めた。
不動産屋さんに聞いてみた
バッファローは販売店の名前までは教えてくれなかった。ならば写真に写っている不動産屋さんに聞くしかない。さっそく電話すると「うちは場所を貸しているだけなので」というシンプルな回答を得た。
それでも販売状況は少し聞くことができた。「買われているところは見たことがないですね。でも大学の近くなので、引越シーズンなどには売れているのかもしれません」
販売店の名前は「テックみなみ」だという。検索するとすぐにWebサイトが見つかった。
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