米Metaは8月7日(現地時間)、Facebookのクリエイターがコミュニティ規定に違反する投稿をした場合、すぐに削除したりアカウントを停止したりするのではなく、投稿に警告を表示し、講習を受ければ警告を削除できるようにしたと発表した。
Facebookで収益を得ているクリエイターが、意図せぬ規約違反のペナルティによって収益化ツールにアクセスできなくなる可能性を軽減する目的。
クリエイターが初めてコミュニティ規定に違反すると、違反したポリシーに関するアプリ内教育トレーニングを完了するように通知が届く。これを完了すると、警告は記録から削除され、1年間違反しなければこの警告を講習を受けることで削除する機能がまた使える。
講習を受けてから1年以内にまた違反すると、警告を削除できなくなる。
1年以内の2回目の違反では、プロフィールに削除できない警告が表示される。さらに違反を続けると、アカウントのリーチが減り、収益化の機会が制限される可能性がある。
性的搾取、高リスク薬物の販売、危険な組織や個人の賛美などの深刻な規定違反の場合はこの機能の対象とはならない。
この機能は、まずは「プロフェッショナルモード」を有効にしているユーザーを対象にするが、数カ月中により広範囲に展開する予定だ。
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