グーグル、「Pixel 9」正式発表 生成AIに最適化した新チップ「Tensor G4」採用 1.6万円値上げに
米Googleは8月13日(現地時間)、自社イベント「Made by Google」において、同社の新型スマートフォン「Pixel 9」を発表した。同社の生成「Gemini」に本格対応するスマートフォンとなる。
米Googleは8月13日(現地時間)、自社イベント「Made by Google」において、同社の新型スマートフォン「Pixel 9」を発表した。同社の生成「Gemini」に本格対応するスマートフォンとなる。同イベントでは「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」「Pixel Buds Pro 2」「Pixel Watch 3」を発表した。
SoCは新型の「Tensor G4」。米Alphabet傘下のGoogle DeepMindと共同設計したチップで、スマートフォン上で画像・音声を理解できるマルチモーダル対応モデル「Gemini Nano」を実行する初のチップになるとしている。メモリは8GB→12GBにアップグレード、ストレージは128/256GBから選べる。6.3インチの「Actuaディスプレイ」(1080×2424ピクセル)を採用し、リフレッシュレートは60〜120Hzに対応。ピーク輝度は2700ニトをほこる。画面内指紋認証も引き続き搭載する。
カメラは、広角と超広角のデュアル構成で、Pixel 9 Proと同じセンサー/レンズを採用。広角カメラは1/1.31インチ5000万画素センサー(F1.68)で、旧モデルで1200万画素だった超広角カメラは、1/2.55インチの4800万画素センサー(F1.7)に刷新された。単一ゾーンレーザー検出AFやスペクトルセンサー、フリッカーセンサーの他、光学式/電子式の手ブレ補正機能も搭載する。なお、フロントカメラは1050万画素(F2.2)で、スペック上はPixel 8と同等となっている。
カメラの新機能として「Add Me」(一緒に写る)を追加。カメラマンも一緒に写った集合写真を撮影できる機能で、カメラマンが入るスペースを作りつつ集合写真を撮影し、別でカメラマンを撮って合成することで、全員が1枚に収まった集合写真を撮影可能。生成AIで写真の上下左右を拡張できる機能も搭載する。
OSはAndroid 14で、7年間のアップデートを提供。Titan M2セキュリティコプロセッサを搭載し、Google VPNが無料で利用できる。
ディスプレイと背面パネルには米CorningのGorilla Glass Victus 2を採用し、背面はマット、金属フレームはサテン仕上げ。IP68の防水機能により、落下や水濡れ、ほこなど日常生活での耐久性を向上させた。サイズは152.8mm × 72.0mm × 8.5mmで、重さは198g。今回新たに追加されたProの小型モデルとサイズは同一で、1gだけ無印モデルが軽い。カラーはObsidian、Porcelain、Wintergreen、Peonyの4種類。バッテリー容量は4700mAhで、45W充電器により30分で55%までの急速充電が可能。急速ワイヤレス充電、バッテリーシェア機能も用意する。
予約受付は日本時間8月14日から開始。発売は22日を予定している。Googleストアの価格は128GBモデルが12万8900円で、Pixel 8から1万6000円ほど値上げされている。256GBモデルは14万3900円。NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクでも取り扱う。なお、Googleストアでは、対象スマートフォンの下取りと次回以降のショッピングで使えるストアクレジットの付与で、実質3万9800円から購入可能としている。ストアクレジットは、追加の保証サービス「Preferred Care」への支払いに利用可能だ。
【記事訂正:8月14日午後3時】256GBモデルの価格を修正しました。
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