カラオケなのにグラボ必要? JOYSOUNDのSteamアプリ「要求スペック高すぎ」な理由と対策、エクシングに聞いた
カラオケを歌いながら動画配信できる「カラオケJOYSOUND for STREAMER」が期待されているが、「カラオケアプリにしては、要求スペックが高すぎる」と話題に。理由を聞いてみた。
カラオケを歌ってそのまま動画配信できるエクシングのSteam向けWindowsアプリ「カラオケJOYSOUND for STREAMER」(2024年秋にリリース予定)が、配信者に期待されている。
配信される全曲が動画配信OKなので、「歌ってみた」や「カラオケバトル」などの配信が気軽に行えるようになりそうなのだ。
ただ「カラオケアプリの割には、要求スペックが高すぎるのではないか」と話題にもなっている。
最低システム要件を見ると、Windows 10/11、メモリ8GB、ストレージ500MB……はいいとして、プロセッサはIntel Core i5-12400/AMD Ryzen 5 4500と比較的性能の良いものを要求する上、グラフィックスカードがGeForce RTX 3050 6GBと書かれている。カラオケなのに、グラボがいる!?
GeForce RTX 3050 6GBはエントリークラスのGPUで、実売3万円前後。ゲーミングPCにはやや物足りないが、カラオケの音楽や映像を配信する用途にはオーバースペックに見える。
素人感覚では、カラオケにGPUは必要ないようにも感じる。PCに内蔵されているグラフィックスでは足りないのだろうか? 要求スペックが高い理由をエクシングに聞いた。
「配信ソフトと同時に利用する」前提のスペック
エクシングによると、「少し高めのスペックを記載しているのは、配信用のキャプチャソフトなどを同時に起動することが想定されるため。アプリが動作する最低要件のみでは配信が成り立たない恐れがあることから、高めのスペックを記載するに至った」という。
また「スペック条件を満たしていても、排熱などの問題により一時的に動作が重くなる可能性を踏まえ、より快適にご利用いただくため、ある程度余裕を持ったスペックを案内すべきと考えた」そうだ。
つまり、アプリ単体ではなく「配信ソフトと同時に利用する」前提の要求スペックになっており、さらに、「余裕を持った」推奨スペックとして、「RTX 3050」や「Core i5-12400かRyzen 5 4500」を求めているということだ。
アプリはまだ開発中。最低限の必要スペックも評価中であり、変更する可能性もあるという。「要求スペックの更新については、公式からの情報をお待ちいただければ」としている。
無料楽曲で動作確認を
「カラオケJOYSOUND for STREAMER」は月額制サービスだが、無料で利用できる楽曲も提供予定だ。「ご自身の環境で正常に動作するかについては、無料楽曲で確認いただける」とエクシング。
自分のPCで動くか不安な場合は、無料楽曲で動作確認した上で、購入を決めるとよさそうだ。
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