白泉社、無許諾の「ベルセルク」アニメ製作告知アカウントについて注意喚起 ファン製作か
白泉社の「ベルセルク公式」Xアカウントが11日、無許諾のアニメが製作されているとして読者に注意喚起する文書を公開した。
白泉社の「ベルセルク公式」Xアカウントが9月11日、「ヤングアニマル」で連載中の漫画「ベルセルク」について、無許諾のアニメが製作されているとして読者に注意喚起する文書を公開した。日本語の他、中国語や韓国語などでも同じ内容の文書を公開している。
投稿は「ベルセルクのアニメーション製作が以下のXアカウント及びウェブサイトにて告知されていますが、著作権者である三浦建太郎(スタジオ我画)は許諾しておりません。また、使用されている映像も無許可のものです」としている。
指摘されたアカウントは「Studio ECLYPSE」というオンラインファンアニメーショングループを名乗っており、言葉通りならファンによる自主製作アニメとなる。実際にベルセルクとみられるアニメ「THE BLACK SWORDSMAN」のサンプル動画を添付し、第1話を2025年夏に公開すると告知している。
Webサイトには、「Studio ECLYPSEは、アニメスタジオが無視していたアニメーションを、愛情を込めて、できる限り最高の品質で作るという唯一の目的を持ってアニメファンによって設立されました」というグループを紹介する文言もあった。
一方、クリエイター支援サービス「Patreon」の仕組みを使い、月額5〜20ドルの支援を求めるページもあり、注意喚起を見たファンの間で物議を醸している。
ベルセルクは三浦建太郎さんによる人気ダークファンタジー漫画。三浦さんが2021年に急逝した後も、完結までのストーリーを聞いていた漫画家・森恒二さん監修の元でスタジオ我画が引き継ぐ形で連載を続けている。
アニメは1997年放送の「剣風伝奇ベルセルク」をはじめ、2012年から13年にかけて公開された映画「ベルセルク 黄金時代編」3部作、16年のテレビアニメ第2作がある。
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