マイナ免許証、2025年3月24日から開始 更新時講習もオンラインで受講可能に
警視庁はマイナンバーカードと運転免許証を一体化する「マイナ免許証」を2025年3月24日から開始するとの方針を発表した。
警察庁は9月12日、マイナンバーカードと運転免許証を一体化する「マイナ免許証」を2025年3月24日から開始するとの方針を発表した。これに合わせ、オンライン講習の導入や運転免許証に関する手数料の変更も予定しているという。
一部報道によると、マイナ免許証を取得した場合、ワンストップで住所や氏名変更ができるという。引っ越しや結婚の際、自治体に届け出を出せば、運転免許センターや警察署での手続きを経ることなく、住所や氏名変更が可能になるとしている。
マイナ免許証の開始に伴い、免許証の保有は、従来の免許証のみ、マイナ免許証のみ、双方という3通りになる。更新や新規取得のタイミングを除いて従来の免許証をマイナ免許証に一体化する場合、1500円の手数料がかかる。
免許更新時の講習もオンラインに
報道では、マイナ免許証があれば、免許更新の際の講習をオンラインで受けることができるという。ただし視力検査や写真撮影などは運転免許センターや警察署で行う必要がある。違反運転者や初回更新の場合にも、オンライン講習は受けられないとしている。
オンライン講習の手数料は優良・一般運転手ともに200円。対面より安価に受けることができる。
これと並行し、警察庁は運転免許証に関する手数料の変更を予定していると発表した。例えば更新手数料は、従来の免許証の場合、現行の2500円から2850円に値上げ。ただし従来の免許証からマイナ免許証に更新する場合は2100円、双方を更新する場合は2950円となる。
なお警察庁は、これらの新たな免許制度について広く国民から意見を集めるため、13日から10月12日までパブリックコメントを実施するとしている。
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