Excel上でCopilotがPythonコードを生成・実行し、複雑なデータ分析などが可能に 「Copilot in Excel with Python」プレビュー公開
米MicrosoftがMicrosoft 365 Copilotの複数の新機能などを発表しました。その1つとして発表されたのが、Excel上でCopilotがPythonコードを生成、実行する「Copilot in Excel with Python」のパブリックプレビュー公開です。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「[速報]マイクロソフト、「Copilot in Excel with Python」プレビュー公開。Excel上でCopilotがPythonコードを生成、実行し、複雑なデータ分析など可能に」(2024年9月17日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftは本日(日本時間9月17日)午後12時からオンラインイベント「Microsoft 365 Copilot: Wave 2」を開催し、Microsoft 365 Copilotの複数の新機能などを発表しました。
その1つとして発表されたのが、Excel上でCopilotがPythonコードを生成、実行する「Copilot in Excel with Python」のパブリックプレビュー公開です。
Pythonコードにより高度なデータ分析などを実現
Copilot in Excel with Pythonは、人間の指示に基づいて高度なデータ分析、例えば過去の売り上げデータに基づいて今後の売り上げを予測するといった処理をCopilotがPythonコードを生成し、Excel上で実行することで可能にするというものです。
Python in ExcelにはNumPy、pandas、statsmodels、seaborn、Matplotlibなどの主要なライブラリがデフォルトで利用できるようになっています。Copilot in Excel with Pythonにより、人間がコードを書くことなくこれらを用いた高度なデータ処理や可視化が実現されます。
オンラインイベント「Microsoft 365 Copilot: Wave 2」ではその他に、Copilotの回答を別ドキュメントにまとめて社内で共有できる「Copilot Pages」や、プレゼンテーションのストーリー案を提示し、スライドを作成してくれる「Copilot in PowerPoint Narrative」、優先すべきメールを示し、サマリなどを作成してくれる「Copilot in Outlook Prioritize my inbox」などを始めとする複数のMicrosoft 365 Copilotの新機能が発表されました。
新機能の発表は今後2カ月のうちにさらに追加で行われていくとのことです。
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