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X、ブラジル最高裁に屈服──New York Times報道
特定のアカウント凍結命令から始まったブラジル最高裁とX(のイーロン・マスク氏)との対立は、Xが最高裁の命令に全面的に従うことで終結するようだと、New York Timesが報じた。
イーロン・マスク氏が所有する米Xは、ブラジル最高裁との対立から撤退するようだ。米New York Times(リンク先は要購読)が9月21日(現地時間)、Xの弁護士が20日に最高裁に提出した書類で命令に従ったと報じた。
この書類でXは、指定アカウントの凍結、罰金の支払い、ブラジル国内での新たな企業代表者の指名などの命令に従ったという。
最高裁は22日、Xの提出した書類に不備があるとして5日以内に適切な書類を提出するよう求めたとNew York Timesは報じた。
X(のマスク氏)とブラジル最高裁の対立は、最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事による一部のXアカウントブロック命令から始まった。
マスク氏が、アカウントのブロックを言論の自由を害するものだと発言し、ブラジルの代表者を撤退させて同国での事業を停止。それを受けてモラエス判事がサービスを禁止し、それを回避するユーザーに罰金を科すとした。その後、Xのサービスが一時的にアクセス可能になったことでブラジル最高裁は1日当たり1億円超の罰金を科す決定を下した。
本稿執筆現在、Xやイーロン・マスク氏のXアカウントはブラジル最高裁への書類提出について何もポストしていない。
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