ニュース
爆発した無線機は“模倣品”か アイコム「レバノン当局も当社製品ではないという認識」
レバノンで爆発した無線機器についてアイコムはこれまでに判明した情報などから「当社製のものである可能性は限りなく低い」とする見方を示した。
レバノンで爆発した無線機器についてアイコムは9月20日、これまでに判明した情報などから「当社製のものである可能性は限りなく低い」とする見方を示した。実物の確認はまだできていないという。
爆発したハンディ無線機「IC-V82」は2014年に販売を終了しているうえ、真贋判定のためのQRコードやホログラムシールが貼付されていなかった。また同社は海外の正規代理店までの経路や手段はシリアルナンバーに紐付く形で把握しており、途中で第三者が加工を施すことは「事実上不可能と考えている」としている。
さらにレバノンのメディアによると同国通信大臣のJohnny Corm氏は、無線機の模倣品が持ち込まれていることを確認しており、正規品に危険はないと語ったという。「レバノン当局は、爆発した無線機が当社製品ではないという認識を示していることになります」(アイコム)
アイコムは1954年創業の無線通信機器メーカー。業務無線機器からアマチュア無線機器まで幅広い製品を世界中で展開している。そのぶん模倣品も多く出回っており、同社は中東地域にも模造品が集まるマーケットが存在することを確認しているという。
IC-V82についても、以前からアイコムはグローバルサイトなどを通じて模倣品に関する注意喚起を行っていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
アイコム、爆発した無線機は「10年前に販売を終了」 偽造品防止のホログラムシールもなく確認できず
無線機器メーカーのアイコムは、レバノンで発生した無線機器の爆発について「当社から出荷した製品かどうかは確認できない」などと発表した。
アイコム、レバノンの無線機爆発について「事実関係を調査中」
無線機器メーカーのアイコムは、レバノンで発生した無線機器の爆発について、事実関係を調査していると発表した。
時々イラッとしてしまうアマプラの「Next up」さんを消す方法
「Amazonプライムビデオ」のユーザーなら、番組のエンディングが始まると画面右下に出てくる「Next up」アイコンを見たことがあるだろう。
スマホで手軽にバイノーラル録音! ウイスマーの「W-BM1」で身近な音を収録してみた
リアルなステレオ音声が収録できるバイノーラル録音。それをスマホでもできるようにして、価格もぐっと抑えたものが日本の立体音響機器ブランドから登場しました。
「コンコード」はDEI(多様性)に殺された? ゲーム好きのマンガ家が最近、気にしていること
SIEは9月6日、発売から約2週間という異例の早さで「CONCORD(コンコード)」のサービスを終了してゲームファンの間に衝撃が走りました。近年、様々な場所で物議を醸しているDEI(多様性)の影響もありそうです。


