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AIは“コンマイ語”を乗り越えられるか 遊戯王「AI電脳戦」、開発エンジニアたちの舞台裏
2つのエンジニアチームが対戦用のAIを開発。実際に対戦させる様子をドキュメンタリー形式で描く。
コナミデジタルエンタテインメントは9月28日、トレーディングカードゲーム「遊戯王」で、AI同士を戦わせた「AI電脳戦」を実施し、その様子を1時間強の動画にまとめて公開した。2つのエンジニアチームが対戦用のAIを開発し、対戦させる様子をドキュメンタリー形式で描く。
両チームに与えられた開発期間はおよそ30日間。参加するのは、AI事業を手掛ける「EW社」のエンジニアからなる「チームパープル」、世界的なクラウドサービス事業者「AZ社」のエンジニアからなる「チームイエロー」だ。
動画前半では、将棋や囲碁などと比べ考えられる局面の数が膨大なこと、「〜した場合」と「〜した時」の解釈が異なるなど、コナミの社名をもじって「コンマイ語」ともやゆされるルールの複雑さから、各チームのAI開発が難航する様子を描く。後半では、その結果生まれたAIによる対戦の様子が確認できる。
動画は、遊戯王のスマートフォンゲーム「遊戯王 マスターデュエル」で進める「AIプロジェクト」の一環として公開したという。同プロジェクトでは、AIを活用した新機能を開発。不定期にイベントなどでデモンストレーションを公開している。
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