速報
Amazon、AIで配送ドライバーを支援する「VAPR」をRivianの電気バンに導入へ
Amazonは、AI採用の配送ドライバー支援システム「VAPR」を発表した。配送バンに取り付けたプロジェクターとカメラで、配送すべき荷物に○を照射する。まずはRivianの電気バンに搭載する。
米Amazonは10月9日(現地時間)、AIで配送ドライバーを支援する新システム「Vision-Assisted Package Retrieval」(VAPR;視覚支援荷物回収)を発表した。まずは2025年初頭までに米Rivian製の電気バン1000台に搭載する。
VAPRは、機械学習プラットフォームの「SageMaker」や「IoT Greengrass」など、幾つかのAWSのテクノロジーと、バンの天井に埋め込んだ特製光源プロジェクターとカメラと組み合わせたシステム。
配送物のあるスポットに近づくとVAPRが音声とダッシュボードで合図し、ドライバーが停車して荷台に荷物を並べると、荷物のラベルをカメラが読み取り、配送すべき荷物には緑の○を、そのスポットが配送先ではない荷物には赤い×を照射する。
このシステムのテストに参加したドライバーは、配送する荷物の整理に以前は2分から5分かかったが、VAPRを使うと1分程度で終わると語った。初期のテストでは、ドライバーの身体的および精神的負担が67%軽減され、ルートごとに30分以上時短になったとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Intel、AWS向けカスタムAIチップ製造やファウンドリ事業の子会社化を発表
Intelは、Amazon傘下のAWSとの提携により、AWS向けのカスタムAIチップを製造すると発表した。また、米連邦政府から最大30億ドルの資金援助を受けることや、ファウンドリ事業の独立子会社化なども発表した。
AWS、生成AIスタートアップに360億円投資 支援プログラム第2弾も
米Amazon Web Servicesが、生成AIスタートアップに2億3000万ドル(約360億円)を投資すると発表した。スタートアップに対し、AWSの支払いに使えるクレジットや教育を提供するために使う。生成AIスタートアップ支援プログラム「AWS Generative AI Accelerator」の第2期も開始した。
Amazon、生成AIによる出荷前問題検出システム「Project PI」導入
Amazonは、出荷前の商品をスキャンし、生成AIとコンピュータビジョンで問題を検出する「Project PI」を発表した。破損や注文と違う色などの問題を出荷前に検出することで顧客体験の向上や返品削減を図る。
Amazon、2足歩行ロボット導入や新型ドローンなど配送関連の多数のイノベーションを披露
Amazonは、配送関連の年次イベントで、フルフィルメントセンターを効率化するロボットシステム「Sequoia」や人間と共存し、センター内で荷物を運ぶ2足歩行ロボット「Digit」、新型ドローンなどを発表した。


