Amazon、2足歩行ロボット導入や新型ドローンなど配送関連の多数のイノベーションを披露:Delivering the Future
Amazonは、配送関連の年次イベントで、フルフィルメントセンターを効率化するロボットシステム「Sequoia」や人間と共存し、センター内で荷物を運ぶ2足歩行ロボット「Digit」、新型ドローンなどを発表した。
米Amazonは10月18日(現地時間)、配送関連の年次イベント「Delivering the Future」を開催し、ロボットシステムや新型ドローンなどを披露した。
人間に優しいロボットシステム「Sequoia」
「Sequoia」は、ロボットではなく、ロボットを含むフルフィルメントセンターの在庫処理システム全体の名称だ。Sequoiaの導入で、在庫の識別と保管は従来の最大75%、注文処理にかかる時間は最大25%短縮できるという。これにより、同日または翌日配送する商品数が増加する見込みだ。
Sequoiaは、商品をピックアップしてボックスに分配するロボットアーム、そのボックスを運ぶモバイルロボット、作業する人間のためのワークステーションの流れ全体を管理する。
ワークステーションは、人間が作業でしゃがんだり高いところの商品に手を伸ばしたりしなくてすむように設計されている。
人間と一緒に働く二足歩行ロボット「Digit」
「Digit」は、Amazonが出資する新興企業Agility Roboticsが開発する二足歩行ロボット。両腕でボックスを掴んで運び、指定された場所に置く。
新型配送ドローン「MK30」
Amazonが2013年から取り組んでいる配送ドローンの最新モデル「MK30」のプロトタイプも披露された。
先代の「MK27」よりプロペラの騒音がほぼ半減し、軽量かつ小型になった。飛行距離も2倍になり、より多くの顧客にサービスを提供できるとしている。
Rivianの電動配送バンを2030年までに10万台導入
Amazonは、2019年に出資したEVの米新興企業RivianのEVを配送バンとして2021年から導入しているが、2030年までに10万台に拡大する計画も発表した。
AI採用の配送用バンの自動車両検査システム「AVI」
「AVI」(Automated Vehicle Inspection)は、AI採用の自動車両検査システム。これまで毎日人間の目と手で検査してきた車両管理を自動化する。米新興企業UVeyeとの提携で開発した。まずは北米、独、英で提供する計画だ。
【修正:2023年10月23日午後1時 漢字の誤字(車料→車両)を修正しました。】
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