速報
Amazon.com、メカトロニクス企業買収でロボット工学事業を強化
Amazonは、ベルギーのメカトロニクス企業D.Cloostermans-Huwaertを買収する。Amazonは2019年から同社の技術を物流センターで採用しており、この買収で物流センターの自動化などを加速する狙い。
米Amazon.comは9月9日(現地時間)、ベルギーのメカトロニクス企業D.Cloostermans-Huwaert(以下、Cloostermans)を買収することで合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
Cloostermansはベルギーのハンメに拠点を置く、1884年創業の非公開企業で、従業員数は約200人。6世代にわたって個人経営されてきた。Amazonは同社の技術を2019年から採用しているという。
Cloostermansを買収して同社の「エンジニアリング、機械、ロボット工学における深い経験にフォーカスすることで、Amazonの従業員をサポートし、職場での安全性を向上させ、包装廃棄物の削減にも役立つソリューションをより迅速に展開していく」としている。
Amazonは自社の物流センターの自動化に向けて、2012年にはKiva Systemsを買収し、2019年にはCanvas Technologyを買収している。
同社は6月には物流センター内を自律的に動き回って荷物を搬送するロボット「プロテウス」を披露した。
関連記事
- Amazon、完全自律倉庫ロボット「プロテウス」を披露
Amazonは、フルフィルメントセンターで使う新たなロボット「Proteus」と「Cardinal」を発表した。Proteusは完全自律型で荷物を運搬する。Cardinalは荷物の山から目的の荷物を選別し、カートに移す。 - AWS、ロボットフリート管理サービス「AWS IoT RoboRunner」提供開始
Amazon.com傘下のAWSは、ロボット管理サービス「AWS IoT RoboRunner」を発表した。多様なロボットを導入している物流倉庫や工場向けに、それらのロボットを単一システムビューで管理するインフラを提供する。 - Amazon、人間の5倍速で梱包するロボットを配送センターに導入中──Reuters報道
Amazonが人間の4〜5倍の速さで注文品を梱包する機械を配送センターに導入中だとReutersが報じた。Amazonは、これは人員削減のためではなく、人間にはさらに高度な仕事に従事してもらうためだと説明した。 - Amazonが日本の物流センターに初導入した“秘密兵器ロボ”「Amazon Robotics」を見てきた(動画あり)
米国と欧州で先行導入されていたロボットによる在庫管理システム「Amazon Robotics」が、国内で初めて神奈川県川崎市の「アマゾン川崎FC」に導入された。 - 米Amazon、「ルンバ」のiRobotを買収
米Amazonは5日(米国時間)、ロボット掃除機の「ルンバ」で知られる米iRobotを買収すると発表した。買収総額はiRobotの負債を含め約17億ドル。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.