運賃の現金払いは不可──横浜市営バス2路線で「完全キャッシュレス」実証運行、11月6日から
横浜市交通局は18日、市内を走る2路線のバスで完全キャッシュレス運行の実証実験を行うと発表した。対象の路線は11月6日から現金での運賃支払いができなくなる。
横浜市交通局は10月18日、市内を走る2路線のバスで完全キャッシュレス運行の実証実験を行うと発表した。11月6日から「109系統特急」と「ベイサイドブルー」では現金での運賃支払いができなくなる。
109系統特急は、横浜駅前から大黒税関正門前などを経由し、大黒海づり公園に至る路線。支払いに利用できるのは、交通系ICカード、一日乗車券、クレジットカードなどのタッチ決済、敬老特別乗車証、福祉特別乗車券、市営バス定期券となる。
一方、横浜駅前と山下ふ頭を結ぶベイサイドブルーでは、上記の決済手段に加え、10ブランドのQRコード決済にも対応する。対応ブランドは、PayPay、d払い、au Pay、楽天ペイ、メルペイ、WeChat Pay、Alipay+、PromptPay、JKOPAY、GLN。
QRコードの読み取り機能は、車両に設置されている敬老特別乗車券の端末を活用して実装した。モバイルクリエイト(大分県大分市)が読み取り機能を追加し、ネットスターズ(東京都中央区)がQRコードの識別・管理機能を提供する。
完全キャッシュレス実証運行の期間は、2025年2月28日まで。QRコード決済は25年3月31日までを予定している。
国土交通省が公募した完全キャッシュレスバス実証運行に参画した。完全キャッシュレス化やQRコード決済の実用性を検証することに加え、運転手の負担軽減なども見込む。
国交省は今回の実証運行に、外国人観光客が多い路線など18事業者29路線を選定済み。11月1日から順次運行を始める予定になっている。
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