カシオ計算機は10月22日、2025年3月期第2四半期決算発表を11月中旬に延期すると発表した。当初は11月6日を予定していた。
11日に公表したランサムウェア被害により、経理関係データへのアクセスが遮断されたため、監査法人のレビュー手続きなどに遅延が生じたという。延期後の決算発表日については確定次第公表する。
カシオによると、5日に一部社内サーバでシステム障害が発生し、外部から不正アクセスを受けた形跡を確認したという。調査に伴う社内システムの一部停止により、公式ストア「CASIOオンラインストア」の商品発送は遅延し、新製品の発売延期などの影響も出た。
11日にはランサムウェア被害だったことを公表。自社と関係会社が持っていた個人情報、秘密情報などの一部が漏えいしたと明らかにしている。
オンラインストアは、21日に一部商品の発送を再開した。一方、修理依頼品の大幅な納期遅延・滞留が発生していたため、同日個人向け製品の修理受付を一時停止すると発表している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
カシオ、個人向け製品の修理受付を一時停止 ランサムウェア被害の影響
カシオ計算機が個人向け製品の修理受付を一旦停止。ランサムウェア被害を発端としたシステム障害により、修理依頼品の大幅な納期遅延が発生しているため。
カシオ、“G-SHOCK”新製品の発売延期、オンラインストアは出荷遅延──不正アクセス調査の影響で
8日に社内ネットワークへの不正アクセスがあったと公表したカシオ計算機。社内システムの一部を停止したことにより、新製品の発売延期やオンラインストアの出荷遅延といった影響が出ている。
カシオ、ランサムウェア被害を報告 個人情報などの一部漏えいも判明 件数は「調査中」
カシオ計算機は11日、社内サーバがランサムウェア被害を受け、自社と関係会社が持っていた個人情報や秘密情報などの一部が漏えいしたと発表した。
カシオ、社内ネットワークに不正アクセス 一部のサービスが提供できない状態に
カシオ計算機の社内ネットワークに第三者による不正アクセスが発生した。10月5日に受けたもので、不正アクセスによりシステム障害が発生、一部のサービスが提供できないことが判明したという。

