日本で「Apple Intelligence」を使う方法 英語設定なら試せる
「Apple Intelligence」のβ版の提供が英語版で始まった。日本での対応は2025年の予定だが、現時点でもデバイスとSiriを米国英語に設定すれば利用できるようになる。
米Appleは、10月28日(現地時間)に配信を始めた「iOS 18.1」で、生成AIを使ったパーソナルインテリジェンスシステム「Apple Intelligence」β版の提供をスタートした。
日本での対応は2025年の予定だが、現時点でもデバイスとSiriを米国英語に設定すればウェイトリストに登録でき、しばらく待てば利用できるようになる。
対応デバイスは、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxと、iPhone 16シリーズ、M1以降のiPadシリーズ、Macシリーズと、iPad mini(A17 Pro)。
日本でApple Intelligenceを使うには
現時点でApple Intelligenceを使うには、端末とSiriの言語設定をアメリカ英語にし、Settings(設定)画面から「Apple Intelligence & Siri」を選んでウエイトリストに登録する。
受け付けられると通知が届き、利用を始められるようになる。筆者は29日(日本時間)午前11時ごろに登録し、11時20分ごろに受付が完了した。
電話アプリ録音の文字起こしなど
Apple Intelligenceは、生成AIを使って文章を自動で編集・要約したり、写真を検索・編集したりできる機能。多くのモデルをデバイス上で処理するため、プライバシーに配慮しているのが売りだ。
具体的には、メールやメモなどのテキストを要約したり「簡潔」「フレンドリー」などの雰囲気に調整できるツールや、電話アプリの録音・文字起こしができる機能、写真の背景から不要なものを削除する機能、急ぎのメールを「優先メッセージ」として表示する機能、Siriによりパーソナルな応答をしてもらう機能など。
一部の機能は日本語版のiOS 18.1でも利用できる。今後も機能を追加していく予定だ。
【訂正:2024年10月30日午前10時40分 タイトルと本文の一部を修正しました】
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