京セラは10月30日、保有するKDDI株の3分の1を今後5年で売却すると発表した。売却後も継続的な縮減を検討するという。京セラは1984年、KDDIの前身の1つである第二電電を設立し、株式を保有してきたが、方針を変更する。
京セラは「自社とKDDIの事業状況が大きく変化した。KDDI株式の保有について再考すべき時期にきた」と説明。KDDI株を担保とした借入に加え、売却も資金調達のために必要と判断したとしている。
京セラは3月31日時点で、KDDIの株式を16.08%保有。日本マスタートラスト信託銀行(16.03%)やトヨタ自動車(12.14%)に並び、KDDIの筆頭株主になっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「いきもの電球」京セラが発売 水族館で使われる生体に優しいLED照明を家庭向けに
京セラは、これまで水族館など業務用に販売していたCERAPHICブランドのLED照明を個人向け商品「いきもの電球」として販売すると発表した。
京セラが“超ニッチ商材”をメタバースでお披露目 その狙いとは?
メタバースと聞いて「なんだバズワードか」と感じた人は正直多いだろう。最近のテック業界は生成AI一色で「メタバースなんてもう流行らん」という声も少なくない。しかし、メタバースの可能性を信じ、着実にコミットし続ける動きもある。その1社が京セラだ。
個人向けスマホ撤退の京セラ、「TORQUEは今後も継続」 ファンから感謝の声
個人向けスマートフォン事業からの撤退を発表した京セラが、高耐久スマホ「TORQUE」シリーズについて「今後も(展開を)継続していきたい」との方針を発表した。
京セラ、個人向けスマホから撤退へ
京セラが個人向けスマートフォンから撤退する。5月15日に開かれた同社の決算説明会において、谷本秀夫社長が明言した。2025年3月までに販売を終了する予定という。今後は、法人向けスマートフォンや5G関連設備に注力するとしている。
京セラが決算発表を延期 米子会社にサイバー攻撃
京セラが2023年3月期通期決算発表の日程を延期する。米子会社「KYOCERA AVX Components Corporation」がサイバー攻撃を受け、決算数値の確定に時間がかかっているためとしている。


