速報
中国Alibaba、論理的推論重視のAIモデル「QwQ-32B-Preview」リリース
中国Alibabaは、論理的推論と問題解決能力に重点を置いたAIモデル「QwQ-32B-Preview」をリリースした。一部のベンチマークテストではOpenAIのハイエンドモデルを上回るとしている。デモはHugging Faceにある。
中国Alibabaは11月28日(現地時間)、論理的推論と問題解決能力に重点を置いた新しいAIモデル「QwQ-32B-Preview」(以下「QwQ」)をリリースしたと発表した。
AlibabaのAIチームQwenによると、この言語モデルには325億のパラメータが含まれており、最大3万2000語の文脈を処理できるという。一部のベンチマークテストでは米OpenAIのハイエンドモデル「GPT-4o」などを上回るパフォーマンスを示した。
OpenAIの「o1-preview」と同様に、自己検証システムが組み込まれている。回答を事前に計画し、作業を二重にチェックするこのプロセスで、一般的な言語モデルより精度が向上するとしている。
QwQはApache 2.0ライセンスの下でリリースされたので、商用利用が可能だ。ただし、リリースされているのは特定のコンポーネントのみだ。デモはHugging Faceで入手できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
中国Alibaba Cloud、過去最大の値下げ発表 最大55% AI顧客獲得狙う
中国Alibaba Cloudが、一部製品価格を最大55%引き下げると発表した。AIソフトウエア開発者などヘビーユーザーの獲得競争が激化する中、これまでで最も大幅な値下げとなった。
Alibaba、1枚の画像と音声でリアルな動画を生成する「EMO」発表
Alibabaは、1枚の人物画像からその人物が歌ったりしゃべったりする動画を生成するAIシステム「EMO」(Emote Portrait Alive)を発表した。
モナ・リザが走る! 1枚の絵とモーションデータだけでぬるぬる動き出す「Magic Animate」が話題に
画像、テキストと矢継ぎ早に新技術が開発されてきた生成AIだが、その動きが動画分野にも波及しつつある。中国Alibaba発の「Animate Anyone」が話題になったばかりだが、今度はTikTokを運営する中国ByteDanceとシンガポール国立大学が共同で開発した「Magic Animate」が登場した。
アリババなど中国各社からChatGPT対抗AI続々 “にわか”ではない開発の背景
4月11日、中国アリババグループが自社開発の対話型AIを発表した。3月には中国バイドゥ、米Google、4月には米Amazonも参戦を表明し、中国では5月までに数社がリリース予定だ。「中国版ChatGPT」は数年前から開発されており、社会実装では中国が先行する可能性もある。

