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「Recraft」はクリエイターの思考を支援するAIネイティブのデザインツールだった(1/5 ページ)
AIスタートアップのRecraftが発表した「Recraft V3」が注目を集めています。触ってみたところ、なるほどAIネイティブのデザインツールとはこういうことになるのかと、ひざを打った次第です。
生成AIが広まり、とくに画像生成AIは様々な場所で物議を醸しています。従来のデザインツールも、この生成AIの動きを取り入れるところ、取り入れないところが出てきました。ただ、まだまだメインのツールを補完するという形で提供されているのが現状でしょう。
そんな中、AIスタートアップのRecraftが発表した「Recraft V3」が注目を集めています。触ってみたところ、なるほどAIネイティブのデザインツールとはこういうことになるのかと、ひざを打った次第です。
Recraftにログインするといきなりページが表示されます。これ、少し分かりにくいですが、実はRecraftの説明画面になっています。ここを眺めて、一度ホームに行きます。
ホームはプロジェクトが並ぶ画面ですが、ログイン直後は以下のような画面になっています。これ、テンプレートのように見えますが、これはRecraftでできることの羅列とそれぞれのチュートリアルとなっています。そして、これは1つのプロジェクトの中ですべて同時に使うことができます。
機能を項目ごとに説明すると……
- Basics(基本機能) 基礎的な画像編集ツールと操作
- Mockups(モックアップ) Tシャツやフラッグなどの商品に画像を配置できます
- Vector generation(ベクター生成) ベクター形式の画像を生成する機能
- Remove background(背景削除) 画像から背景を自動的に取り除く
- Erase area(領域消去) 画像の特定の部分を消すことができる機能
- Upscale and enhance(アップスケールと画質向上) 画像の解像度を上げたり品質を改善したりする機能
ここでは、もっともRecraftらしい「Mockups(モックアップ)」について説明しましょう。マグカップを例にしてみます。
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